研究課題/領域番号 |
02805025
|
研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 恵一 金沢工業大学, 工学部, 教授 (50113030)
|
研究分担者 |
新谷 一博 金沢工業大学, 工学部, 講師 (80139758)
増山 豊 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (10101362)
|
キーワード | キャビテ-ション / 気泡 / ノズル / 複合噴流 / エロ-ジョン |
研究概要 |
1)噴流における気泡生成実験で用いる試料水中の気泡核分布の測定を種々の条件の下でコ-ルタ・カウンタを用いて行った。ついで液中の空気含有度を沼知の方法を用いて計測し気泡核分布との関連を調べた。次に、隔膜ガルバニ方式の溶存酸素計を用いて液中の溶存酸素を測定し先の空気含有度と関連づけた。結果として比較的測定の容易な溶存酸素計を用いることにより簡単に空気含有度を測る関係式を見いだした。以上のことにより、研究に用いる液体の性質を調べる方法を確立した。さらに、気泡の発生の限界値に関係する液体における抗張力を簡単に測る装置を試作研究した。これについては現在さらに改良中である。 2)噴流における気泡生成の限界値は計測上バラツキが大きいことが知られている。そこで噴流と本質的に同じ剥離剪断層を呈する円柱について気泡生成実験を行いその手法について検討した。とくに液中の空気含有度の影響、タンネル測定部の圧力の低下方法およびその変化速度の影響、気泡の発生点および消滅点の定義方法そして測定の不確かさの評価方法を詳細に明らかにした。これにより実験方法および条件の確立を測った。この結果は機械学会およびASME主催の国際学会で発表および発表予定である。 3)レ-ザ・ドップラ-流速計により剥離剪断層の速度場を測定する方法を検討し、円柱後流を計測しその有効性を確かめ、さらに高速ビデオ・カメラおよび瞬間写真撮影を行い気泡撮影に関するその有効性を確認した。 4)複合噴流用ノズルについて円柱に生じた気泡形態および過去のデ-タに基づいて設計を行い、種々のノズル形状に対してその製作を黄銅を用いて行っている。このノズルを用いて複合噴流に関する気泡生成実験を行う予定である。
|