波浪推進船の波浪中向かい波および追い波中の運動を計算する為に、運動の定式化を行う必要がある。その定式化の後に 1.波浪中の船体運動係数を計算する。船体運動係数はストリップ法(OSM)により求める。 2.波浪中の翼の影響を計算する。波浪中を直進する翼は振動翼であるが、準定常翼として取扱い流体力を計算する。 3.1.2.より求まる運動係数を用い波浪中の強制力から船体運動を推定する。 4.波浪中の抵抗増加を、船体運動を計算した上でGerritsumaの式を用い計算する。 波浪推梅船の運動推定の為のプログラムを作成し運動計算および推力の発生を計算した。計算の結果、 1.船体縦運動は最大で50%の低下が期待出来る事がわかった。 2.翼推力の増加および運動減少の影響からもたらされる「波浪中抵抗増加」が減少する事がわかった。 3.1.2.の複合効果により波浪中で波浪推進船は、波浪推進装置のみで自曳出来る可能性が有る事が示された。 さらに船体動揺制御方法の最適化を、翼角度制御により運動および推力がどのよう変化するのかを調べた。
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