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1990 年度 実績報告書

基礎杭の周面抵抗力に関する模型実験の信頼性評価と改善方法

研究課題

研究課題/領域番号 02805069
研究機関千葉大学

研究代表者

上杉 守道  千葉大学, 工学部, 助教授 (20151780)

キーワード杭 / 周面抵抗 / 模型実験 / 摩擦 / 砂 / 地盤 / 側方土圧 / 相対密度
研究概要

基礎杭の周面摩擦力に関する模型実験の問題点を明らかにすることを目的として,以下のような研究を行った.
(1)基礎杭の周面摩擦力に関する既往の模型実験の問題点の抽出
土質材料と基礎構造材料との摩擦面の力学的性質に関する知見に基づいて,杭周面における側方土圧・杭周面の表面粗さ・杭先端からの距離による摩擦抵抗の分布が,既往の模型実験の結果やその解釈に及ぼしたと考えられる影響を考察した.
(2)模型砂地盤による実験
周面に作用する側方土圧を測定できる模型杭と小型模型砂地盤加圧装置を用いて以下の2点に関する実験を行った。
(a)杭の周面に作用する側方土圧の性質
従来報告されてきた模型実験では,技術上の困難さの為に,模型杭の周面に作用する側方土圧を測定出来なかった。本研究ではこの側方土圧を測定して,模型地盤の外側から加える側圧・砂地盤の相対密度・模型地盤の寸法・杭の設置方法による影響を検討した.
(b)杭の周面に作用する周面摩擦力の性質
従来報告されてきた模型実験では,模型地盤に鉛直方向に加える圧力や,模型地盤の外側から加える側圧を指標として実験結果を整理している.このため,周面摩擦力とこれらの指標の関係には砂地盤の相対密度が影響を与えるという結果が報告されていた.
本研究では,模型杭の周面に作用する側方土圧を指標とすることにより,周面摩擦力と側方土圧との関係は砂地盤の相対密度に影響されないことを明らかにした.この結果は,砂と鋼材との摩擦性状に関する要素試験の結果と整合性をもつものであり,基礎杭の周面摩擦力の性質を合理的に解明するうえで有用な知見である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 多田 正: "地盤条件の違いが押し込み杭の側方土圧に及ぼす影響(発表予定)" 第26回土質工学研究発表会講演集. (1991)

  • [文献書誌] 多田 正: "地盤条件の違いが押し込み杭の摩擦抵抗に及ぼす影響(発表予定)" 日本建築学会大会学術講演梗概集. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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