研究概要 |
硝酸ニアンモニウムセリウムIII四水知物を酸化還元触媒として用い,反応温度を一定にしてCSTRで,ベロ-ゾフ・ジャボチンスキ-反応を行い,化学振動が生じるかどうか調べた。平均滞留時間,マロン酸供給濃度,臭化物イオン供給濃度を分破パラメ-タとして実験し,CSTR内の臭化物イオン濃度と酸化還元電位をそれぞれ銀・臭化銀電極と白金電極で同時測定したデ-タを位相解析した。その結果,充分に大きな滞留時間での時は化学振動は現われず,τ=21.7minの時は2種の振幅の混合振動が,τ=21.4minでは非周期振動(カオス)が,τ=16.0minの時は単一ピ-ク振動が,τ=7.75minの時は8の字形アトラクタ-の振動が現われた。昨年度の酸化還元触媒としてフェロインを用いた時の化学振動とは少し異る波形を示しており,カオスの発生ル-トも異る結果となった。分岐パラメ-タとして原料の臭化物イオン濃度を高くして行くと,化学振動の周期は長く,振幅も大きくなったが,すべて単一ピ-ク振動であった。分岐パラメ-タとして原料のマロン酸濃度を下げると周期が長く,振幅も大きくなったが,すべて単一ピ-ク幅動であった。
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