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1991 年度 実績報告書

球根花卉のりん片培養による増殖とウィルスフリ-化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02806005
研究機関京都教育大学

研究代表者

梁川 正  京都教育大学, 教育学部, 助教授 (50133137)

キーワード球根花卉 / りん片培養 / ウィルスフリ- / 大量増殖 / 抗ウィルス剤
研究概要

1.テッポウユリを中心に、CMV感染が認められた球根とひも状ウィルスに感染している球根を用いて、りん片切片の培養を行い、子球形成能力と子球のウィルス除去率の比較を行った結果、培養に用いた母球根がウィルスに感染しているものは、形成された子球の出葉がやや遅れる傾向が認められた。
2.抗植物ウィルス剤DHTを添加した培地では、テッポウユリの一次子球の78%がCMV除去され、76%の子球にはひも状ウィルスが認められなかった。
3.一次子球を再培養して得られた二次子球ではウィルスの除去率が高まり、DHTの添加は無添加区に比較してウィルス除去率が高まった。
4.培養温度や光条件を変えて培養しても、ウィルス除去に対して明確な効果は認められなかった。
5.テッポウユリでは、茎切片からも培養によって効率的に子球を獲得することができ、りん片切片と同様に、ウィルス除去も可能であった。
6.りん片における子球形成の経過を形態学的に観察するために、培養後5日おきにFAAで固定し、この固定材料を常法によりパラフィン連続切片を作成して染色後検鏡した結果、テッポウユリではNAAとBA添加培地において、多数の生長点が分化して多数のりん片が連続的に形成されることが認められた。
7.組織培養を行わずにポリエチレン袋を用いて球根切片を培養する簡易培養法で得られた子球についても、アマリリスやテッポウユリにおいて、形成された子球にCMVの存在を示す反応が認められないものがみられ、この方法でもウィルス除去できる可能性が認められた。
8.種類の比較では、アマリリスやテッポウユリのようにこれらの方法で除去率の高まるものと、ニホンスイセンのように効果のないものもあった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 梁川 正: "テッポウユリのりん片培養によるウィルス除去効果" 第12回日本植物組織培養学会大会・シンポジウム講演要旨集. 68 (1991)

  • [文献書誌] 尾崎 武司: "ヒガンバナ科及びユリ科植物のりん片組織のin vitroの培養によるウィルス無毒化の検討" 平成3年度日本植物病理学会関西部会. 54 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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