すべての生細胞は種々の環境変化に応じ、それをシグナルとして認識し、反応する系を備えている。この環境変化に対応する細胞応答の分子機構を理解するためには、膜を介するシグナル伝達とその特異的遺伝子発現制御の分子機構を研究しなければならない。本研究においては、最近申請者が作製したアスパラギン酸を認識するケモレセプターTarと浸透圧を認識するといわれているオスモセンサーEnvZのキメラレセプターを用いて、以下の点を明らかにした。 (1)部位特異的ならびにランダム突然変異法を用いて、キメラレセプター、リンカー、シグナングを司ると考えられる部位の突然変異体を得、その構造と機能を明らかにした。 (2)ompC-lacZ、envz(RU1012)の大腸菌を用いて、キメラレセプターがアスパラギン酸により、β-ガラクトシダーゼを構成的に誘導することを利用して、新しいシグナル伝達調節因子を単離し、その構造解析染色体マッピングが行われた。 (3)酵母のcPNAバンクよりRU1012への形質転換株を得、Xgal培地上でポジティブクローンを得た。そのクローンの解析を行ったところ、ヒトのLa蛋白と高い相同性のあることが判明した。
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