• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1990 年度 実績報告書

ファジイ理論に基づく多目的森林資源計画法と評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02806029
研究機関静岡大学

研究代表者

野上 啓一郎  静岡大学, 農学部, 助手 (50150511)

キーワード多目的森林資源計画 / ファジイ理論 / 線形計画法 / 動的計画法 / 目標計画法 / 主観的な森林評価 / 最適化手法 / 満足化手法
研究概要

従来の数理計画手法の不備な点ー特に人間の主観やあいまいさを取り扱かう時に生ずる問題点ーを考察し、それを補なうために、ファジイ集合理論に基づくファジイ数理計画手法の森林計画への応用性,妥当性を考察した。
1.線形計画における代替案の作製
精密な数学モデルの最適解と現実の計画問題の最適解とは一致しない場合が多い。この場合における最適化モデルの有効な役割の一つは,モデル化された目的によく合致する一方,決定空間においては広く相違した代替案を作製することである。ここでは代替案作製手法をファジィ理論的観点から検討し,それが森林計画への応用に有効であることがわかった。
2.ファジイ線形計画法の応用について
通常の線形計画法における制約条件の境界をファジイ制約とし,目的関数もファジイ目標にすることで,より複雑な現実の状況をモデル化することができ,我々の感覚や思考に近づいた計画問題を定式化できる。一つの例として,収穫規整に対してファジイ線形計画法の応用を試みた。その結果,本手法の柔軟性が認められ,有望な手法として採用可能であることがわかった。
3.ファジイ目標計画法について
上記の線形計画法と並んで,よく用いられる目標計画法についても,ファジイ論的な側面から検討を加えた。その結果,線形計画法の不充分さを補ない,従来の森林計画分野ー人間の思考のあいまいさが大きなウエイトを占める意思決定問題ーにおいて大いにその威力を発揮することがわかった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 野上 啓一郎: "林業経営計画とファジイ目標計画法" 日本林学会誌. 73. 34-39 (1991)

  • [文献書誌] 野上 啓一郎: "ファジイエキスパ-トシステムの知識獲得について" 第七回ファジイシステムシンポジウむ論文集.

  • [文献書誌] 野上 啓一郎: "ファジイエキスパ-トシステム構築ツ-ル脳力男について" 日本林学会大会講演論文集(名古屋大学).

  • [文献書誌] 野上 啓一郎: "aDe.novo programmingについて" 静岡大学農学部研究報告.

  • [文献書誌] 野上 啓一郎: "森林資源の多目的経営計画におけるファジイ理論の応用" 第七回ファジイシステムシンポジウム論文集.

URL: 

公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi