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1990 年度 実績報告書

鶏の全胚培養系における成長促進生理活性物質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02806053
研究機関名古屋大学

研究代表者

村松 達夫  名古屋大学, 農学部, 助教授 (60166303)

研究分担者 古瀬 充宏  名古屋大学, 農学部, 助手 (30209176)
奥村 純市  名古屋大学, 農学部, 教授 (10023425)
キーワード鶏 / 全胚培養 / 生理活性物質 / コンピュ-タ-シミュレ-ション / 蛋白質代謝 / 蛋白質合成 / 成長促進因子 / インシュリン
研究概要

1)遊離アミノ酸プ-ルと蛋白質プ-ルの2プ-ルに簡略化した蛋白質代謝回転解析モデルを使用してニワトリ胚の蛋白質合成率を決定し、実測値と比較することによりこのモデルの妥当性について検討した。また各プ-ルにおけるフェニルアラニン合量の測定誤差が蛋白質合成率決定に及ぼす影響についても検討した。その結果、孵卵12日目における蛋白質合成率は実測値とよく一致し、各プ-ルのフェニルアラニン含量の測定誤差による合成率決定に対する影響も少ないことが判明した。しかし孵卵19日目において、各プ-ルのフェニルアラニン含量の測定誤差が蛋白質合成率決定に大きく影響することが判明した。
2)ニワトリ胚の蛋白質代謝の様子を測定するために必要な全胚培養系を確立することを目的とした。そのために、培養時間及び回転式胎仔培養装置のドラム回転数がニワトリ胚のアミノ酸取り込みに及ぼす影響について調査した。培養開始後60分まではフェニルアラニン取り込み量は増加した。ドラム回転数が高回転(45rpm)の方が低回転(15rpm)の時よりフェニルアラニンの取り込み量は多くなる傾向が示された。従って、ニワトリ胚の培養において培養時間は60分、ドラムの回転数は45rpmが適当であると考えられた。
3)外因性インシュリンが、ニワトリ胚によりアミノ酸取り込みに及ぼす影響をニワトリ胚の全胚培養系を用いて調査した。培養液中のウシインシュリン濃度は、0、2、10、50及び250ng/ml^^'の5レベルとした。ニワトリ胚によるフェニルアラニン取り込み量は、培養液中のウシインシュリン濃度がOng/mlから2ng/mlの間で急激で増加し、その後250ng/mlまで緩やかに上昇し続ける傾向が示されin vitroにおけるニワトリ胚の蛋白質代謝に対して外因性インシュリンは促進効果を有する可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 村松 達夫: "システム分析を用いた鶏胚蛋白質合成速度の解析" 日本家禽学会誌.

  • [文献書誌] 村松 達夫: "無血清培地を用いた鶏胚培養系の確立" 日本蓄産学会報.

  • [文献書誌] Tatsuo Muramatsu: "Effect of bovine insulin on amino acid incorporation into chicken embryos in vitro" International Journal of Biochemistry.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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