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1990 年度 実績報告書

組み換えバキュロウイルスを用いた腎症候性出血熱ワクチンの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02806056
研究機関北海道大学

研究代表者

有川 二郎  北海道大学, 免疫科学研究所, 助教授 (10142704)

研究分担者 吉松 組子  北海道大学免疫科学研究所, 教務職員 (90220722)
高島 郁夫  北海道大学, 獣医学部, 助教授 (30002083)
橋本 信夫  北海道大学, 獣医学部, 教授 (60082103)
キーワード腎症候性出血熱 / ハンタウイルス / バキュロウイルス / ワクチン / マクロファ-ジ / 単クロ-ン性抗体 / 動物実験 / ウイルス感染
研究概要

1.HFRSウイルスエンベロ-プ蛋白上の中和と感染増強に関与する抗原決定基の解析
HFRSウイルスハンタン株のエンベロ-プ蛋白上の10の抗原領域に対する23クロ-ンの単クロ-ン性抗体を用いてそれぞれの中和活性と感染増強活性を測定した。その結果、本蛋白を構成するG1とG2蛋白のいずれもがウイルスの中和に関与する抗原領域を保有していた。しかし、マクロファ-ジに対する感染の増強にはウイルスの中和に関与する抗体のみならず非中和性の赤血球凝集抑制抗体のいずれもが関与していることが明らかになった。
2.単クロ-ン性抗体で受身免疫されたマウスへの攻撃接種実験
上記in vitroでの試験で中和活性を示した単クロ-ン性抗体は全て攻撃接種されたマウスを致死的感染から防御し、本蛋白の感染防御抗体の誘導能が確認された。しかし、非中和性の抗体を移入されたマウスでは攻撃接種から死亡までの日数がむしろ短縮し、抗体依存性の早期死亡現象が観察された。マクロファ-ジに対する抗体依存性感染増強と早期死亡現象との関連性について今後さらに検討する予定である。
3.バキュロウイルスをベクタ-として発現された組換えエンベロ-プ蛋白の性状解析
組換え本蛋白の抗原性状が本来のウイルス蛋白のものと極めて一致していることを種々の免疫血清や単クロ-ン性抗体を用いて検討し、明らかにした。発現蛋白の分子量や発現量を電気泳動法で確認したが、発現量が予想より少なく、今後、発現蛋白のラジオアイソト-プラベルによる更に詳細な解析を計画している。
4.HFRSウイルスエンベロ-プ蛋白の各抗原決定基に対応する遺伝子領域の決定。
大腸菌での発現を目的として、pUEX1ー3プラスミドへのサブクロ-ニングを継続している。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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