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1990 年度 実績報告書

グルココルチコイド受容体の核結合を促進する蛋白質(ASTP)による遺伝子発現調節

研究課題

研究課題/領域番号 02807027
研究機関大阪大学

研究代表者

岡本 一起  大阪大学, 医学部, 助手 (40177085)

キーワードグルココルチコイド / 受容体 / ホルモン・レスポンス・エレメント / 核結合促進因子
研究概要

1.グルココルチコイドレセプタ-の核結合を促進する因子(ASTP)のcDNAを調整する為、以下の実験を行ないました。
(1)、ASTPを電気泳動的に単一にまで精製し、この精製ASTPを用いて抗ASTPポリクロ-ナル抗体(ウサギIgG)及びモノクロナ-ル抗体(マウスIgM)を作製した。(2)、精製ASTPをリシルエンドペプチダ-ゼおよびV_8プロテア-ゼで限定分解し、それぞれ3種及び8種のペプチドを得た。そして、それぞれのペプチドのN末端のアミノ酸配列を決定し、それに対応するcDNAを合成した。(3)、上記の抗体及び合成cDNAプロ-ブを用いて、ラット及びヒトcDNAライブラリ-のスクリ-ニングを行なっている。さらに、合成cDNAプロ-ブを用いて、PCR法によりASTPのDNAシ-クエンシングを行なっている。
2.核結合促進因子(ASTP)の作用機構を解析する為に、ASTPとグルココルチコイドホルモン特異的DNA(GRE:Glucocorticoid Response Elements)との結合について以下の実験を行ないました。
(1)、GREとしてよく研究されているMMTV(マウス乳癌ウイルス)のLTR部位に存在するGRE(57bp)を合成した。(2)、精製ASTPとMMTVーGREの結合をゲルシフト法により解析した。その結果、ASTPはMMTVーGREと特異的に結合する事が分かった。現在、DNaseIフットプリント法及びDMSメチレ-ション結合阻害実験でASTPが結合している領域が解析している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岡本 一起: "Rat Hepatic ATPーStimulated Translocation Promoter that Increases the Nuclear Binding of Activated Glucocorticoid Receptor Complexes." Neuroendocrine Research Methods. (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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