研究課題/領域番号 |
02807046
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
柳原 保武 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (30046255)
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研究分担者 |
増沢 俊幸 静岡県立大学, 薬学部, 助手 (10181645)
福長 将仁 福山大学, 薬学部, 教授 (20132483)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | スピロヘ-タ / レプトスピラ / ボレリア / トレポネ-マ / リボソ-ムRNA遺伝子 / クロ-ニング / シ-ケンシング |
研究概要 |
各種スピロヘ-タのリボソ-ムRNA遺伝子(rDNA)の数とその構成、および発現について調べた。トレポネ-マ属の梅毒病原体及び非病原性株では3種類のrDNA(rrs、rrl、rrf)は何れも密接にリンクし、この構成は大腸菌など細胞に一般的に見られるもので、両菌株ともrDNAを2セット有していた。これに対し、ボレリア、レプトスピラではrDNA構成を全く異にし、ボレリアではrrsとrrl/rrfが分離され、レプトスピラでは3種類の遺伝子が染色体上に散在する特異な構成を明らかにした。さらに、レプトススピラではこれら遺伝子が独立に転写されていることを証明した。レプトネ-マのrDNA構成はレプトスピラと同であった。これらの結果は、スピロヘ-タの分類されているトレポネ-マ、ボレリア、レプトスピラにおけるrDNA構成が夫々異なり、形態的には類似していても、生理化学的な差異とも相まって発生生物学的には必ずしも近縁ではない可能性が示唆された。その他、本研究で得られた重要な知見を下に記す。 (1)ライム病ボレリアにおいて、細菌として初めてrrl/rrf遺伝子が2回繰返し構造である事実を発見したが、同じボレリア属の回帰熱ボレリアには認めなかった。 (2)レプトスピラでは3種類の遺伝子は全て独立して存在し、夫々独立に転写される事実を、細菌として初めて発見したが、この構成例は後にThermoplasma acidophilumでも見出された。 (3)レプトスピラ科の菌株において、rrf遺伝子の数と病原性に相関関係を認め、病原株では1遺伝子、非病原株では、2つの遺伝子をもつことを明らかにした。
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