研究課題/領域番号 |
02807062
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中野 正孝 千葉大学, 看護学部, 助教授 (00114306)
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研究分担者 |
桂 敏樹 千葉大学, 看護学部, 助手 (00194796)
野尻 雅美 千葉大学, 看護学部, 教授 (70009520)
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キーワード | 食習慣 / 栄養調査 / 運動 / 休養 / 老人保健法 / 健康診査 / 健康管理システム / 指導システム |
研究概要 |
本研究の目的は、老人保健法による健康診査の結果、異常所見がみられた受診者だけでなく、異常所見がみられなかった受診者(正常者)に対して、診査デ-タをどのように利用し、保健指導を行なえばよいかを検討するとともに、生活環境及び生活習慣チェックリストを開発し、栄養・運動・休養に関しての指導システムを考案することである。 本年度は、静岡県西伊豆町及び賀茂村において、1990年の老人保健法による健康診査の受診者1497人を対象に、栄養・運動・休養調査を実施した。そして、受診者の栄養・運動・休養の実態を性・年齢階級別に検討したところ以下のことが明らかになった。 1.男女ともに肉より魚の方が摂取頻度は高かった。男では野菜、乳製品、魚等、女では乳製品、野菜、果物等の摂取頻度が他の食品に比して高い傾向がみられた。 2.嗜好品では、アルコ-ルやタバコだけでなくコ-ヒ-やコ-ラについても、男が女よりも摂取頻度が高かった。 3.「食生活を変える必要がない」という者の割合は、男が女に比して高く、また70歳以上の者に高かった。一方、食生活の相談の必要性については、性差はないが「相談したい」の割合は50歳代が最も高かった。 4.男女ともに49歳以下が運動不足を感じており、70歳以上では十分とする者の割合が高かった。運動について相談したいとの意向を最も多く持っていたのは、50歳代男の20%であった。 5.休養のとり方の自己評価では、適切であるという者の割合は年齢階級の上昇とともに高くなる傾向がみられた。専門家との相談を必要とした者は、男が女より多かった。 さらに、次年度に必要となる「生活環境及び生活習慣チェックリスト」及び「栄養・運動・休養指導システム」についても整理・検討した。
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