研究課題/領域番号 |
02807062
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中野 正孝 千葉大学, 看護学部, 助教授 (00114306)
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研究分担者 |
桂 敏樹 千葉大学, 看護学部, 助手 (00194796)
野尻 雅美 千葉大学, 看護学部, 教授 (70009520)
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キーワード | 食習慣 / 栄養調査 / 運動 / 休養 / 老人保健法 / 健康診査 / 健康管理システム / 指導システム |
研究概要 |
本研究の目的は、老人保健法による健康診査の結果、異常所見がみられた受診者だけでなく、異常所見がみられなかった受診者(正常者)に対して、診査デ-タをどのように利用し、保健指導を行なえばよいかを検討するとともに、生活環境及び生活習慣チエックリストを開発し、栄養・運動・休養に関しての指導システムを考案することがある。 本年度は、静岡県西伊豆町及び賀茂村において、1991年の老人保健法による健康診査の受診者1737人を対象に、運動得点による運動量、生活活動強度、労働実態、健康状態等を調査した。それらを検討したところ以下のことが明らかになった。 1.高齢になるに従って、運動得点が高くなる傾向がみられた。 2.生活活動強度群別に運動得点をみると、生活活動強度II群(中程度)やIII群(やや重い)がI群(軽い)やIV群(重い)に比して運動得点の高い者の割合が多い傾向にあったが、有意差はなかった。 3.仕事の重さと運動得点との間係では、男は仕事の重い者が軽い者に比して運動得点が低い傾向にあった。 4.総コレステロ-ル、HDLコレステロ-ル、肥満度、血圧、血糖等の健診所見と運動得点との関係では、顕著な関係はみとめられなかった。 5.健康状態に対する自己評価と運動得点との関係については、運動得点の高い者の割合は「非常によい」が最も多く、「普通」「あまりよくない」「病気をわずらっている」の順であった。 さらに、昨年度から開発過程にある「栄養・運動・休養指導システム」の試作品を受診者や医療スタッフ等に実際に使ってもらい、本システムについて意見・感想等を調査した。その結果、基本的なシステムの考え方や展開方法等には高い評価が得られたものの、数字による表示を少なくして図形をもって多用する等の改善すべき点が明らかになった。
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