| 研究課題/領域番号 |
02807072
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| 研究機関 | 千葉大学 |
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研究代表者 |
横須賀 収 千葉大学, 医学部, 助手 (90182691)
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| 研究分担者 |
今関 文夫 千葉大学, 医学部, 助手 (40223325)
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| キーワード | ポリメラ-ゼ・チェイン・リアクション法 / C型肝炎ウィルス / HCVーRNA / 合成DNA / プライマ- / 急性肝炎 / 慢性肝炎 / インタ-フェロン |
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| 研究概要 |
本邦の慢性肝障害の半数以上は非A非B型肝炎ウイルスによると言われてきた。近年M.HoughtonらによりC型肝炎ウイルスの発見が報され、その遺伝子構造が明らかにされた。又C型肝炎ウイルスに対する抗体アッセイ系も確立された。我々は遺伝子を試験管内で指数関数的に増幅するPeR(ポリメラ-ゼ・チェイン・リアクション)法を応用しC型肝炎ウイルスRNAを患者検体から検出する方法を確立した。
本法を用いて非A非B型肝炎患者の血中ウイルスを検出する事によりC型肝炎ウイルスの有無を検索した。非A非B型肝炎患者90例中83例(92%)にHCDーRNAが検出され、非A非B型肝炎の大多数がC型肝炎ウイルスによる事が明らかとなった。なかでもHCV抗体陰性の非A非B型肝炎にも多数例でHCVーRNAが検出された事により、これら抗体陰性者もC型肝炎ウイルスによる肝炎患者である事が明らかになった。又肝組織中におけるウイルスに関しても非A非B型肝炎患者40例中36例と同様に高率に存在する事が明らかになった。 またインタ-フェロンによるC型急性肝炎及び慢性肝炎治療時に経時的にHCVーRNAを測定する事により、治療奏功例においてはウイルスRNAが持続的に消失するのに対し、治療無効例ではウイルスRNAの消失が認められない事を明らかにした。即ちC型肝炎の治療効果判定に本法が極めて有用である事を明確にした。
本法の開発はC型肝炎の診断・治療、病態の解明のうえで重要な意義を有するものと考えられる。
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