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1990 年度 実績報告書

化学発癌に対するcytochrome P450II E1の意義(肝癌を中心に)

研究課題

研究課題/領域番号 02807077
研究機関金沢医科大学

研究代表者

堤 幹宏  金沢医科大学, 医学部, 講師 (00155425)

キーワードCytochrome P450IIE1 / 化学発癌 / アルコ-ル / Nーnitrosodimethylamine / ミクロゾ-ム / 肝癌 / 食道癌 / 大腸癌
研究概要

1.NDMA(Nーnitrosodimethylamine)の投与方法と時期の検討:血中にアルコ-ル(Al)が存在すると、P450II E1でのNDMAの代謝はA1のそれとの競合のため阻害されるので、A1投与中止後、完全に血中からA1が消失するまでの時間を測定した。すなわち、A1含有液体飼料を午前9時に除去後、1、2、3時間に眼窩静脈叢より採血し、A1濃度を測定したが、A1はいずれの時間にも認められなかった。ついで、NDMAを毎日30ng/Kgあるいは60μg/Kgを蒸留水に溶解して投与するために、1日の平均飲用量をA1およびcontrolラット(n=3)について測定した。午前9時に液体飼料除去後3時間までの飲水量は、A1飼育群では2.7±0.9ml、control群では2±0.4mlであったので、以後、NDMAを15ng/kg/mlあるいは30μg/Kg/mlの濃度で投与することとした。
2.発癌実験:A1含有液体飼料で10日間飼育後、毎日午前9時に液体飼料からNDMA含有蒸留水あるいは蒸留水に交換し、午後0時まで投与した。ついで、午後1時より液体飼料を与えるという方法で40ー80週間飼育を行っている。60匹のラットを、総カロリ-の36%のA1を含む液体飼料で飼育するA1群とA1を炭水化物に換えた飼料で飼育するControl(Cont.)群の2群に大別し、ついで、各群ラットをさらに10匹ずつの3群に分け、30ng/kg B.W.60μg/kg B.W.のNDMA、あるいは蒸留水を投与した。すなわち、A1ーNDMA(30ng)群、A1ーNDMA(60μg)群、A1ー単独群、ContーNDMA(30ng)群、ContーNDMA(60μg)群およびContー単独群の計6群である。なお、平成2年11月より各群ラットの飼育を開始し、現在まで約20週経過しているが、各群における摂取カロリ-、飲水量および体重には差はなく、NDMAもほぼ30μgおよび60ng/kg B.W.を摂取している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 堤 幹宏: "アルコ-ルによるCytochrome P450IIE1誘導の機序について" アルコ-ル代謝と肝. 10. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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