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1991 年度 実績報告書

肝細胞癌における第X因子活性化因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 02807120
研究機関大阪大学

研究代表者

左近 賢人  大阪大学, 医学部, 助手 (40170659)

研究分担者 川崎 富夫  大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (90214626)
芝 英一  大阪大学, 医学部, 助手 (90215997)
上林 純一  大阪大学, 医学部, 講師 (40135687)
キーワード肝癌 / 第X因子 / プロテアソ-ム / 血小板
研究概要

(1)肝癌組織及び非癌部肝組織に第X因子活性化因子とその阻害因子の存在を確認したが、この第X因子活性化因子はゲルろ過によりプロテアソ-ム(高分子量の多機能プロテア-ゼ)とほぼ同じ分画に溶出された。プロテアソ-ムは肝ではその存在が認められているが肝癌組織での存在は不明である。また、第X因子活性化因子とプロテアソ-ムが同一の酵素であるかどうかが問題である。また、研究代表者らが従来より研究対象としている血小板では全くプロテアソ-ムに関する検討がされていなかったことから、肝癌組織の検討にはいる前にまず血小板からの精製を行った。
(2)血小板よりプロテアソ-ムを完全精製するとともに、これを活性化する内在性アクチベ-タ-が存在することを発見した(BBRC、178:256、1991)。さらに血小板よりこの内在性アクチベ-タ-をDEAMemsp1000、TSKG3000(HPLC)等を用いてSDSーPAGE上単一バンドにまで精製した。血小板より精製されたプロテアソ-ムとそのアクチベ-タ-を用いて酵素学的な検討を行った。アクチベ-タ-はプロテアソ-ムのトリプシン活性のKmを変化させずにVmaxを上昇させた。またキモトリプシン活性の共同性を無くしてVmaxを上昇させたが、グルタミルボンド水解活性は活性化しなかった。
以上の様に本年度は主に血小板からプロテアソ-ムを精製し、また同時に初めてそのアクチベ-タ-の存在を確認し、精製及び酵素学的検討を加えた。

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masao Yukawa: "Proteasome and its novel endogenous activator in human platelets." Biochem.Biophys.Res.Comm.178. 256-262 (1991)

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公開日: 1993-03-15   更新日: 2016-04-21  

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