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1991 年度 実績報告書

抗イディオタイプ抗体を用いた脳腫瘍に対するワクチン療法及び免疫診断に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02807133
研究機関神戸大学

研究代表者

穀内 隆  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (30178248)

研究分担者 玉木 紀彦  神戸大学, 医学部, 教授 (10030941)
キーワードモノクロ-ナル抗体 / 抗イディオタイプ抗体 / 脳腫瘍 / イディオタイプネットワ-ク / ワクチン療法
研究概要

1),9Lラットglioma細胞移植ラットに対して,抗イディオクイプ抗体の免疫によって,液性免疫能が誘起された(Ab_3の誘導)。また脾細胞中のキラ-細胞活性も亢進している点が確認された。腫瘍増殖抑制効果については明らかでなかったが、サプレッサ-T細胞をサイクロフォスファマイドによって抑制すると,腫瘍反殖抑制豊、の増強を認めた。
2),12名の脳腫瘍患者血清中の自己腫瘍に対する抗体(Ab_1)を,Ab_2を用いたELISA法によって測定したが,明らかなAb_1の形成は認めなかった。これは,ヒトとラットの種特異性の関与,脳腫瘍における癌関連抗原の発現量の少ない点等が考えられた。
3),悪性脳腫瘍の癌関連抗原を認識するヒト型モノクロ-ナル抗体(CLNーIgG)を用いて,xenageneicに,抗イディオタイプモノクロ-ナル抗体(Idioー33)を作製した。このIdioー33(Ab_2)の免疫によって,抗・抗イディオタイプ抗体(Ab3)の誘導が認められた。またdelayed type hypersensitivityの活性化が認められた。さらに,ヒト型モノクロ-ナル抗体(CLNーIgG)投与患者において,抗イディオタイプ抗体の形成が認められ,さらにヘルパ-T細胞活性の上昇も認めた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Kokunai: "Antigen related to cell proliferation in malignant gliomas recognized by a human monoclonal antibody." Jouranal of Neurosurgery. 73. 901-908 (1990)

  • [文献書誌] 穀内 隆: "脳腫瘍移植ヌ-ドマウスモデルにおけるモノクロ-ナル抗体の分布と血中濃度" 神経免疫研究. 3. 128-133 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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