研究課題/領域番号 |
02807154
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
井筒 俊彦 岩手医科大学, 医学部産婦人科学講座, 講師 (00103739)
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研究分担者 |
福島 明宗 岩手医科大学, 医学部産婦人科学講座, 助手 (20208937)
佐藤 昌之 岩手医科大学, 医学部産婦人科学講座, 助手 (20183387)
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キーワード | ER / PR / EGF / EGFR / Endometrial cancer |
研究概要 |
ER、PR陽性、EGF、EGFR陽性のIK細胞と、ER、PR陰性、EGF、EGFR陽性のHEC細胞に対し、10^<-6>M(A群)、10^<-7>M(B群)、10^<ー8>M(C群)のEstradiolー17B(E_2)あるいは10^<-5>M(D群)、10^<-6>M(E群)、10^<-7>M(F群)のProgesterone(P)を添加し経時的に細胞周期の変動とEGF、EGFRの発現について検討を行った。1)E_2あるいはPを添加したIK細胞では、A、B、C、群とも薬剤添加24時間以後G_0+G_1期細胞が軽度に増加したが、D、E、F群では変化がなかった。細胞内EGFの発現は、D群において薬剤添加48時間以後に対照群に比しG_0+G_1期、S期、G_2+M期細胞における細胞内EGF fluorescent intensity(EGF FI)が軽度に上昇した。細胞内EGFRは、D、E、F群では、P添加後48時間以後でG_0+G_1期、S期細胞における細胞内EGFR FIが軽度に低下した。2)E_2あるいはPを添加したHEC細胞では、特にD、E群で薬剤添加48時間後でG_0+G_1期細胞の著名な増加と、S期細胞の著名な減少が見られた。細胞内EGFは、特にD群において薬剤添加24時間以後で各細胞周期におけるEGF FIが上昇した。細胞内EGFRは、特にD、E群で薬剤添加48時間以後各細胞周期においてEGFR FIが上昇した。これらのことよりER、PR陽性のIK細胞では、E_2、P添加により細胞周期および細胞内EGF、EGFRの変動が軽微であったのに対し、ER、PR陰性のHEC細胞では、特にP添加により細胞周期と細胞内EGFとEGFRが著名に変動したことよりステロイドホルモンリセプタ-陰性内膜癌細胞の増殖の制御はgrowthfactorによりコントロ-ルされている可能性が示唆された。
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