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1990 年度 実績報告書

直立姿勢と立位運動時の重心動揺解析による体平衡評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02807159
研究機関北里大学

研究代表者

徳増 厚二  北里大学, 医学部, 教授 (70050375)

研究分担者 藤野 明人  北里大学, 医学部, 講師 (00156895)
キーワード重心動揺 / 軌跡長 / 動揺面積 / 周波数分析 / 直立姿勢 / 加齢変化 / ロンベルグ姿勢 / 開・閉眼差
研究概要

直立時重心動揺検査値の加齢変化
正常被検者349名について両脚閉足直立(ロンベルグ姿勢)1分間の重心動揺軌跡長,動揺面積を測定した。開閉眼差は,年齢,性に関係なく有意で,閉眼で増加した。
男性20ー59歳の平均値は、動揺面積(mm^2)は開眼235ー297,閉眼355ー417,軌跡長(mm)は開眼740ー760,閉眼973ー1070であった。60歳以上では,動揺面積開眼は301,閉眼は467,軌跡長開眼813,閉眼1134であった。女性では男性に比べ動揺が少なく,60歳以上では60歳未満に比し,動揺が有意に増加した。
異る直立姿勢での重心動揺の周波数分析による検討50歳未満の正常被検者19名について異なる直立姿勢を1分間とらし,10z Low pass filterを通し,重心動揺をdata recorderに記録し,結果をsignal processor7T08(三栄測度)で解析した。10Hz以下を7用波数帯域に分け,各用波数帯域のパワ-のル-ト変換値を百分率で求めた。
ロンベルグ姿勢開眼では0.5Hz未満,1Hz未満,1Hz以上5Hz未満を4域にそして5Hz以上に分け,左右方向動揺ではそれぞれ,51,14,12,5,3,3,12%であり、前後方向動揺では57,10,9,4,3,2,13%であった。ロンベルグ姿勢閉眼では左右,前後とも5Hz以上で有意に減少した。開眼マン姿勢,暈脚直立、膝関節屈曲直立,つま先立ち,飛行機型暈脚直立では,前後方向については,5Hz未満の6用波数帯域でいづれも,ロンベルグ姿勢開眼と比べて有意な増減が認められた。しかし,左右方向ではマン姿勢,暈脚直立,飛行機型暈脚直立を除き変化はみられなかった。この結果は今後,立位運動時の重心動揺の評価に役立つと考えられた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 徳増 厚二: "鎮暈薬" 診断と治療. 78. 1219-1226 (1990)

  • [文献書誌] 徳増 厚二: "めまいのリハビリテ-ション" 医学のあゆみ. 154. 490 (1990)

  • [文献書誌] 徳増 厚二: "眼振・平衡障害のとらえ方" 治療. 72. 1793-1797 (1990)

  • [文献書誌] 徳増 厚二: "めまいと眼球運動" 診断と治療. 78. 2482-2486 (1990)

  • [文献書誌] 徳増 厚二: "平衡感覚障害による歩行困難症" 薬局. 41. 1737-1741 (1990)

  • [文献書誌] 徳増 厚二: "第16回バウニ-学会" 耳鼻咽喉科の頭頚部外科. 62. 1035-1037 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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