研究概要 |
WGAーHRP順行性神経標識法によって、付着上皮内にHRPに標識された三叉神経線維(光顕レベルにて)や、HRP陽性顆粒を含んだ三叉神経終末(電顕レベル)を観察することができた。三叉神経終末はエナメル質および歯肉溝に非常に近接して存在していたのが特徴であった。さらに、たいていの三叉神経終末は、付着上皮にあたかも結合しているかのように近接していたが、これらの細胞間には、中枢の神経細胞間に存在するシナプス構造物はみられなかった。また、付着上皮内に存在する好中球も神経終末にきわめて近接していたのも特徴ある所見である。これらの所見は、第95回日本解剖学会、東京にて発表。そして、論文としては、もっかJ.Dental reserchに投稿中である。 サブスタンスP抗体を用いて、付着上皮に免疫組織学的手法を行った結果、サブスタンスP陽性神経線維の歯肉溝上皮および付着上皮全般への侵入が認められ、また少ないながらも歯肉溝に近接した付着上皮にも認められた。これらの結果は第96回日本解剖学会,京都にて発表する。
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