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1992 年度 実績報告書

ラットに惹起した実験的歯周炎に対するコロニー刺激因子(CSFs)投与の効果

研究課題

研究課題/領域番号 02807174
研究機関徳島大学

研究代表者

石田 浩  徳島大学, 歯学部, 助教授 (90127803)

研究分担者 西川 聖二  徳島大学, 歯学部, 助手 (80208157)
キーワード歯周病 / 薬物性歯肉増殖症 / コロニー刺激因子 / 実験的歯周炎
研究概要

歯周炎はPorphyromoas gingivalis を代表とするいわゆる歯周病関連菌に対する歯周組織局所での免疫応答と一般に理解されているが、その進行あるいは治癒機構の詳細については未解明な部分が多い。最近、Hammondら(N.Eng.J.Med.,320,1306,1989)は好中球減少症患者に認められたアフタ性口内炎や重篤な歯肉炎が造血幹細胞の増殖因子の一つであるマクロファージ顆粒球コロニー刺激因子(GM‐CSF)の連続投与により著明な改善が認められたことを報告した。歯周炎の比較的初期段階では、上記外来因子に対する好中球の果たす役割(貧食)が重要と考えられている。このことは喫煙による好中球の機能低下と難治性歯周炎発症との密接な相関(MacFarlane et al.,J Periodontol 1992,63,908)からも伺える。これらの事実は好中球の機能や数を増加させることにより歯周病の発症や進行の抑制が計りうることを示唆している。本研究マウスあるいはラットに実験的歯肉炎あるいは歯肉増殖症を惹起させ、GM‐CSFがこれらにいかなる影響をあたえるかを追究しようとしたものである。マウスにGM‐CSFを腹腔内に4週間投与し続けた場合、抹消血の赤血球に対する割合は対照群で白血球、リンパ球、好中球、単球および好酸球それぞれ、対照群では4.9、3.25、0.97、0.50および0.22であり、また、実験群では4.6、2.50、2.2、0.12および0であった。つまりGM-CSFにより好中球の割合が最も著明に上昇した。しかしながら、GM-CSFがこれら歯周組織の病変に与える影響は認められなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西川 聖二: "高血圧・狭心症治療薬、ニフェジピンによる歯肉増殖症" 日本歯科医師会雑誌. 43. 766-775 (1990)

  • [文献書誌] Seiji Nishikawa: "Nifedipine‐induced Gingivar Hyperplasia:A Clinical and in Vitro Study" J Periodontol. 62. 30-35 (1990)

  • [文献書誌] Ichijiro Morisaki: "Nifedipine‐induced gingival overgrowth in the presence or absence of gingival inflammation in Rats" J Periodontal Res. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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