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1990 年度 実績報告書

環境紫外線の検出と線量評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02808041
研究機関福山大学

研究代表者

占部 逸正  福山大学, 工学部, 助教授 (00109084)

研究分担者 山崎 敬三  京都大学, 原子炉実験所, 助手 (10027469)
キーワード紫外線 / 半導体 / 光学フィルタ / 線量測定 / 防護基準
研究概要

半導体のpn接合部に光学フィルタを組合せて200nmから400nmの光子に感度を持たせた検出器および210nm附近の光子に感度の高い光電管(UVトロン)が紫外線検出器として開発されている。前者は小型で使用法が簡単であるが感度のピ-ク波長が公称値と一致しない場合があること、感度が不十分でしかも連続使用が出来ないこと、また後者は連続使用には適しているが有感波長領域が210nm附近に限られ応用面で制約を受けることなどが明かとなった。光電子増倍管にに光学フィルタを組合せた試作の検出器は着目する波長領域の紫外線に対して良好な感度が得られ、デ-タのディジタル化によりコンピュ-タとの接続も可能で連続検出器として使用できる可能性が示された。現在小型化のためフォトダイオ-ドの応用について検討中である。
実験室レベルでの線量測定では、キセノンランプを光源として使用し、紫外線検出器による照射量の距離の逆2乗則,検出器感度の方向依存性などを検討した。距離の逆2乗則の結果から、300nm以上の波長領域では光源の強度および検出器感度に矛盾しない結果が得られ、この光源を使用した照射量校正の可能性が示された。また感度の方向依存性では、cos分布を外れたが光源が点状であることに起因している可能性が高い。半導体検出器による12月の太陽光の測定では、光電管程度の感度が必要なことが明かとなった。
紫外線防護基準については紫外線を315nmで区分したそれぞれの領域で制限値が示されている。急性被曝に対する制限値は極めて低く抑えられているが、慢性被曝に対する考慮が必要なことが明かとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 占部 逸正: "紫外線検出器の特性評価と環境測定への応用" 保健物理.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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