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1990 年度 実績報告書

科学教育の人類学

研究課題

研究課題/領域番号 02808054
研究機関茨城大学

研究代表者

小川 正賢  茨城大学, 教育学部, 助教授 (80143139)

キーワード科学教育 / 人類学 / 民族誌 / 自然認識
研究概要

1.「科学教育の人類学」が学問的領域として成立する可能性を探るために、人類学および教育人類学の研究枠組(研究視角、研究方法論、基本的諸概念等)を基本的文献を用いて検討してきている(この点は、現在も研究継続中で、重要記載のデ-タベ-ス化をはかりつつある。)。
2.この過程で、現在の科学哲学の研究動向のなかで、科学の人類学的研究がどのように位置づけられているのかという点と、科学教育のなかで近年盛んになっているAlternative Conception Movementという研究動向において用いられている研究方法論と、民族誌的方法論との関係がどうなっているのかという点が問題になり、それぞれの分野の専門家を招へいし、研究会をもった。その結果、前者については、まだ一般的に認知されていない研究動向であること、また後者については、人類学的研究方法論という志向性はほとんどみられないことが明確になった。
3.具体的な研究方法論としては民族誌的方法に注目し、これが科学教育の問題に適用可能であるかどうかを理論的に検討してきた。その成果の一部は、日本理科教育学会関東支部大会(1990,11.10,宇都宮大学)において、「子ども達の自然認識に迫る民族誌的アプロ-チの可能性について」(若松裕一・小川正賢)と題して発表された。また現在、そのような民族誌的アプロ-チを用いて子ども達の自然認識に本当に迫れるのどうかを確認するために、幼稚園児を対象として、フィ-ルドワ-クを予備的に実施している。具体的には、大学院生1名を幼稚園に約1カ月「教務助手」として派遣し、様々な手法(参与観察、面接、作品収集、写真撮影等)でデ-タを収集中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小川 正賢: "科学教育研究への人類学的アプロ-チの可能性" 茨城大学教育学部紀要(教育科学). (1992)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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