研究概要 |
本研究の目的は,試作中のリアルタイム土中光センサーを用いて複数ほ場における土壌分光反射スペクトルを収集し,地力推定アルゴリズムと精密な土壌マップの作成,及び作物生育・収量マップと合わせて,投入量削減・品質向上のための土壌管理モデルを提案することにあり,まずそのため具体的な実験計画と準備および予備的な実験解析を実施した。 1)まずROYの博士論文で使用したマレーシアの大規模水田における土壌マップと収量マップ及びマネジメントユニットマップの作成について検討した。土壌マップによる収量マップ推定アルゴリズムと少数収量データより水田全体の収量マップ推定アルゴリズムを用い,新たに土壌管理に関する短期的処方箋(可変施肥)と長期的処方箋(土壌改良)を区別して提案した。 2)パソコンを配備してArcViewを基本にしたGISシステムを用意し,データベース蓄積の準備を開始した。既に数枚のほ場実験において3年以上蓄積してある土壌スペクトルデータをデータベースとして整備し,地力分布推定のためのアルゴリズムを検討した。 3)地力の空間的及び時間的変化の特性を解析し,ほ場特性を理解するための実験計画を作成した。更に航空リモートセンシングによるほ場画像の観測,作物生育マップに必要なほ場観測を開始した。 4)以上の研究成果をとりまとめ,農業機械学会(平成15年4月,大宮市)で発表するとともに,精密農業ヨーロッパ会議(平成15年6月,ベルリン)での発表を準備している。
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