• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

酵母オートファゴソーム形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 02J03994
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

鈴木 邦律  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 特別研究員(PD)

キーワードオートファジー / 自食作用 / オートファゴソーム / APG / アミノペプチダーゼI / Cvt pathway / 液胞 / GFP
研究概要

自食作用は、細胞質がオートファゴソームに取り込まれ、細胞内分解コンパートメントに輸送されるシステムであり、単細胞真核生物である出芽酵母から高等動植物にまで普遍的に見られる現象である。自食作用は基本的に非選択的な輸送システムであるが、出芽酵母においては、いくつかの液胞加水分解酵素がオートファゴソームに選択的に取り込まれ、細胞内分解コンパートメントである液胞へ輸送されることが知られている。アミノペプチダーゼI(以下API)はそのような液胞タンパク質のひとつであり、私は前年度までに緑色蛍光タンパク質を融合したAPIを作成し、APIの細胞内局在と動態を光学顕微鏡を用いて明らかにしてきた。
本年度もAPIの可視化解析を進め、APIがオートファゴソームに取り込まれるまでに、これまで知られていたよりも多くの段階を踏むことを明らかにした。APIがCvt complexと呼ばれる大きな集合体を形成するためにはアミノ末端の20アミノ酸残基が重要であること、Cvt complexの形成とオートファゴソームの形成は全く独立して進行する現象であること、そして、Cvt complexがオートファゴソームにターゲティングされるためにはCvt9,Cvt19タンパク質が必須であることなどである。現在、オートファゴソームにより選択的に輸送される別のタンパク質、α-マンノシダーゼの輸送機構の解析を進めている。APIの輸送機構の解析とあわせ、オートファゴソームによる選択的輸送の基本的な機構をさらに明らかにしていきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 野田健司: "Yeast autophagosomes : de novo formation of a membrane structure"TRENDS in Cell Biology. 12(5). 231-235 (2002)

  • [文献書誌] 鈴木邦律: "Studies of cargo delivery to the vacuole mediated by autophagosomes in Saccharomyces cerevisiae"Developmental Cell. 3. 815-824 (2002)

URL: 

公開日: 2004-03-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi