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2003 年度 実績報告書

芸術生産の国際社会学 現代美術の芸術的価値形成における国家の位相

研究課題

研究課題/領域番号 02J07008
研究機関東京大学

研究代表者

岸 清香  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(PD)

キーワード現代美術 / アジア / 芸術文化政策
研究概要

1980年代後半以降の現代美術の芸術生産において、活動領域の世界的な拡大と価値規範の多様化が観察されるが、本研究はこの現象について、(1)「アジア現代美術」の芸術生産の様態、(2)フランスにおける公共政策、(3)日本における公共政策、の三つの研究軸から考察することを目指している。
(1)「アジア現代美術」に関しては、福岡アジア美術館、国際交流基金アジアセンター、国際日本文化研究センターの活動に参加して、昨年度の資料収集・フィールド調査を深め、論文「美術館がアジアと出会うとき」と「『日本的グローバリズム』のアジア的契機」を完成させた。また(3)に関連して、現代美術の活動を行っている主要な展覧会、機関と主催者の施策について調査し、データを収集した。
(2)のフランスにおける公共政策については、論文「1990年代の現代美術論争」を試論的にまとめた。今日のフランスにおいては、現代美術をめぐって、伝統的な普遍主義の立場と特殊主義的な立場が政治的な争点と絡み合いながら拮抗しているが、本論文の分析から、それは、1960-70年代の美術に起こった変化に直結する一方、第二次世界大戦後の国際社会におけるフランスの位置づけとも密接に関わっていると考えられる。そこで、その仮説についてパリ第一大学で他の研究者と検討しつつ先行研究を探索するとともに、戦後フランスの美術界と国家・市場との関係について、関係者への聞き取り調査、および一次資料の収集を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岸清香: "美術館が『アジア』と出会うとき 福岡アジア美術館の設立と展開"戦後日本の国際文化交流(戦後日本国際文化交流研究会編)(図書). (2004)

  • [文献書誌] 岸清香: "『日本的グローバリズム』のアジア的契機 対アジア文化政策における普遍と特殊"戦後日本の国際文化交流(戦後日本国際文化交流研究会編)(図書). (2004)

  • [文献書誌] 岸清香: "1990年代の現代美術論争 『極右』による攻撃?"Resonancesレゾナンス. 2. (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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