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2002 年度 実績報告書

身体をめぐる教育を媒介とした子どもの「主体」化プロセスに関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02J07391
研究機関東京大学

研究代表者

羽田野 慶子  東京大学, 大学院・教育学研究科, 特別研究員(PD)

キーワードジェンダー / 教育 / 身体 / セクシュアリティ / 学校 / 生徒文化
研究概要

本年度は、研究課題のメインとなる学校対象(教師・生徒)の身体教育に関するリサーチに向けての準備作業として、以下のことを行った。
1.学校におけるジェンダーと身体に関連する研究について、社会学および教育学の領域を対象に、欧米英語圏の先行研究を蒐集し、その知見の整理を行った。
アメリカやイギリスでは、1960年代から生徒文化研究という枠組みで中等段階の学校における生徒の分化とアイデンティティ形成に関する研究が行われていたが、その観点にジェンダーという観点が加わるのは70年代末から80年代にかけてであった。さらに、90年代に入ると男女の関係性や身体・セクシュアリティの問題と絡めながら、学校における「男性性」「女性性」形成のメカニズムを解明しようとする研究が潮流をなしていることが明らかになった。
2.平成10〜11年度に行った東京都内公立中学校の部活動に関する調査データのうち、インタビュー・データと観察記録を用いて、運動部活動におけるジェンダーの様相に関する考察を行った。
先の調査期間中に焦点化して観察を行った、ある中学校柔道部のデータをもとに、男女混合で行われる運動部活動におけるジェンダーの様相とそれに対する生徒の態度について、女性とスポーツとの関係の複雑さに注目して報告した。
なお、1.については、日本教育社会学会第54回大会(於広島大学)「ジェンダーと教育」部会において口頭発表の後、論文化し、『東京大学大学院教育学研究科紀要』第42巻に投稿、掲載が決定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 羽田野 慶子: "「生徒文化のジェンダー分析」の課題と展望"東京大学大学院教育学研究科紀要. 42. 189-198 (2002)

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公開日: 2004-03-26   更新日: 2016-04-21  

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