本年度は、前年度得られた光親和性ラベル化剤を用いて、光アフィニティーラベル化収率の向上を目指して最適化を行った。光反応基とリガンド部位との距離の依存性を見ながら分子設計を行い、スペーサーの長さの最適化に成功した。また最適な構造を分子設計し光アフィニティーラベル化を行うとラベル化収率の向上に成功した。 得られた最適化ラベル化剤の切断部位に用いたジオール結合やシッフ塩基などの結合をタンパク質上で実際に切断したところ、タンパク質への影響がほとんどない状態での特異的切断に成功した。その後ヒドラジン型、ヒドロキシルアミン型の蛍光色素を修飾することで蛍光バイオセンサーと展開していく予定である。
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