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2003 年度 実績報告書

骨再生における転写制御因子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 02J10959
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

小牧 基浩  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特別研究員(PD)

キーワード骨芽細胞 / 歯根膜細胞 / ペリオスチン / Twist / MyoD / siRNA / 分子生物学
研究概要

1.Gel Mobility Shift Assay(MyoDとROS17/2.8細胞由来Runx2/Cbfa1)について
OSE2をプローブとして用いた実験結果から、MyoDはRunx2/Cbfa1のOSE2への結合を濃度依存的に部分的に阻害した。しかしながら、MyoD抗体を用いてもこの複合体は認識されなかった。また、ルシフェラーゼ・アッセイの結果についてクロモゾーム・リモデリング領域を欠失したMyoDも、野生型MyoDと同様にRunx2/Cbfa1の転写活性を促進した。
こらの結果よりMyoDは直接Runx2/Cbfa1の転写活性に影響を与えるのではなく、他の転写調節因子(twist)を介して影響する可能性を考えた。これまでに他の研究者によりMyoDと同じbHLH型転写因子がRunx2/Cbfa1をネガティヴに調節していることが報告されているため、現在Flag-twist発現ベクターを作製し、twistを介したMyoDの影響について検討する。(現在発現ベクターをサブクローニング中)
2.歯周組織再生において重要な歯根膜組織から得られた細胞について
RT-PCRの結果から歯根膜では骨芽細胞前駆細胞のマーカーであるperiostinの発現が認められ、この発現は骨芽細胞の分化に伴い低下する傾向を示した。また、bHLH型転写因子であり、筋、骨への分化を負に制御するtwistの発現が認められた。
我々はperiostinが歯根膜細胞の石灰化機構にperiostinが関与しており、歯根膜組織においてもtwistがこの発現調節に関与していると考え、現在periostin抑制のためにsiRNA発現ベクター作製し、歯根膜細胞の骨芽細胞分化に対する影響を組織学的、分子生物学的検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Komaki, M. et al.: "MyoD enhances BMP-induced Osteogenic Differentiation of Myogenic Cell Cultures"Journal of Cell Science. (accepted). (2004)

  • [文献書誌] 石川烈, 野口和行, 小牧基浩: "歯周組織再生医療の最先端 Frontiers of regenerative medicine of periodontal tissue"日本再生医療学会雑誌. 41-49 (2003)

  • [文献書誌] 石川烈, 野口和行, 小牧基浩: "日本再生医療学会雑誌"歯周組織再生医療の最先端 Frontiers of regenerative medicine of periodontal tissue. 41-49 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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