研究課題/領域番号 |
03041076
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
大野 盛雄 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (90012963)
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研究分担者 |
長場 絋 アジア経済研究所, 国際交流室, 次長
新納 豊 大東文化化学, 国際関係学部, 助教授 (10189235)
原 隆一 大東文化化学, 国際関係学部, 教授 (70198901)
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キーワード | 米の道 / トルコ / 地中海 / ナイル・デルタ / 西アフリカ / 米作社会 / 農民 / 灌漑 |
研究概要 |
研究代表者の大野雄雄は平成4年5月21日から7月14日に至る期間、トルコのイスタンブルを基地として、(1)平成3年度調査の延長としてエーゲ海沿岸イズミル地方の米作地域を集中的に補充調査、(2)トルコ農事試験場の協力を得て、米の産地、品種別のサンプル収集、(3)平成5年度に予定しているアゼルバイジャン、トルキスタンから中央アジアに連なる「米の道」の乾燥「北路」の現地踏査のための折衝、情報収集などおこなった。また、大野は(4)地中海沿岸で最大の米の生産国であるエジプトのナイルデルタ地方、(5)平成3年度のイベリア半島スペインに続き、ポルトガルの米作地域の現地予備踏査をおこなうとともに、サンプルを収集した。 研究分担者である原隆一、新納豊は平成5年2月13日から3月5日まで地中海沿岸エジプト、および西アフリカ米作地域の現地踏査をおこなった。 (1)平成4年春の大野による地中海沿岸エジプトのナイルデルタ地方の予備調査を受け、集中的調査を実施した。また、カイロ大学、農業博物館での資料収集、および、南部のファイユーム地方の米作地域の現地踏査もおこないサンプルを収集した。 (2)平成4年度予定していたイラン中心とする「米の道」の「北路」、および「南路」の踏査は政治状況の変化により、慎重を期して平成5年度に延期した。このため、「米の道」の西方へ目を向けてみた。地中海西沿岸を一気に南下し、西アフリカ地域のガーナ、コートジボアール、シェラレオネの3国の米作地域の予備調査をおこなった。(3)平成5年3月6日から3月17日まで、大野は現地参加で新納とともに、トルコ、アナトリアの米作地域の補充調査を実施した。西アジア乾燥地域における米作社会を出発点に東は中央アジアへ、西はアフリカへと「米の道」が外延的に拡大する新たな展開が見られた。
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