研究課題
西南アジア・東南ヨ-ロッパ間の文化接触の諸相を解明すべく、主として次の諸項目について研究を進めた。1.製粉技術関係:ハンガリ-においては産業遺跡として保存されている水車場(ヴェレム、ヴァラ-スロ-、エレヴェッシュ村など)および風車場(オ-プスタセル、テ-シュ村など)で資料収集をし、トルコにおいては現役の水車場(ビュンヤン市、デイルメンアイヴァル、デイルメンヤヌ村など)および風車場(トゥルグトレイス村など)で資料収集をした。2.織物技術関係:ハンガリ-東部のベレギ地方博物館に所蔵される紡績具および刺繍・縫取織のエプロンについて、それらの文様と使用地域を幸類・調査した。3.潅漑水利技術関係:ハンガリ-においてはケチケメ-ト市近郊にみられる畜力揚水車(ブルガ-ル車)の施設遺構を調査し、トルコにおいてはサカルヤ川沿岸やタルスス市に残存する揚水水車(ノリア)の利用形態について調査した。4.民家関係:ハンガリ-各地(センテンドレ、ソンバトヘイ、ホロ-ケ、センナなど)の野外博物館や現地農村において、民家形式に関する資料を収集した。5.農具関係:同じくハンガリ-各地の野外博物館や現地農村において農具関係資料を収集した。6.オスマントルコ語文献関係:ハンガリ-においては、国立公文書館に所蔵されるバッチャ-ニ家収蔵文書のうちの16〜17世紀オスマントルコ時代文書から、トルコ人捕虜関係資料を抽出し分析した。またトルコにおいては、イスタンブル大学図書館やトプカプ宮殿博物館図書館において、文化交流・接触関係の文書を調査した。
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