研究分担者 |
JULIAN Lutha 広島経済大学, 客員教授
SUHALTO 広島経済大学, 客員研究員
野北 晴子 広島経済大学, 経済学部, 助手 (70228302)
陶 怡敏 広島経済大学, 経済学部, 助教授 (80188705)
RATRAYAKE Pi 佐賀大学, 経済学部, 助教授 (90221697)
仁平 耕一 広島経済大学, 経済学部, 助教授 (60172722)
大矢野 栄次 佐賀大学, 経済学部, 助教授 (00152265)
中村 孚信 埼玉工業大学, 工学部, 助教授 (20164311)
山下 彰一 広島大学, 経済学部, 教授 (20127731)
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研究概要 |
平成3年度における本研究は初年度ということもあり、まず従来の経済開発理論のサ-ベイと新たな分析手法の模索が試みられた。その結果が大矢野による「経済発展理論の再考察」(ディスカッションペ-パ-)という形でまとめられている。次に発展途上国の経済開発を実りあるものとするための最重要ファクタ-として技術自立あるいは技術移転の問題を中心に置くという研究方針が確認されている。技術移転にかんする研究成果としては、山下,仁平による論文がすでに提出されている。 発展途上国の実態調査については、韓国(厚母,中村,陶),タイ(大矢野,山下,ピヤダサ,野北),マレ-シア(山下),ベトナム(山下),シンガポ-ル(厚母),インドネシア(スハルト),スリランカ(ピヤダサ)の各国について行われた。韓国の開発計画と経済発展との関わりが実態調査によって明らかにされている。この結果次年度以降はマクロ的な経済発展プロセスから各国別産業の分析を行う基礎を築くことができた。以上の点はタイ,スリランカ,インドネシア,マレ-シア,シンガポ-ルについても同様である。 本年度の研究成果として明記すべきもうひとつの点は、アジアの発展途上国の経済発展と海外直接投資との関わりを正面から見据えて、実証的に分析したことである。本年度は特にタイを中心に実証分析が行われた。たとえば山下はタイの外資政策の変遷を辿った後に、それがタイの経済発展に与える影響を描き出すことに成功した。また野北は、日本,タイ国際産業連関表を用いて、直接投資がもたらす需要誘発効果を計測した。さらにピヤダサはタイばかりでなく、スリランカについても日本の海外直接投資の与える効果を実証的に分析している。
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