1991 年度研究成果報告書概要

大学におけるIGBP研究の実行計画の作成

研究課題

研究課題/領域番号	03041105
研究種目	国際学術研究
配分区分	補助金
研究機関	名古屋大学
研究代表者	松本英二名古屋大学, 水圏科学研究所, 教授 (30199864)
研究分担者	土屋清帝京大学, 理工学部, 教授 (40155403) 廣瀬忠樹東北大学, 理学部, 教授 (90092311) 榧根勇筑波大学, 地球科系, 教授 (10015539) 半田暢彦名古屋大学, 水圏科学研究所, 教授 (00022559) 小池勲夫東京大学, 海洋研究所, 教授 (30107453) 田中浩名古屋大学, 水圏科学研究所, 教授 (00115594) 小川利紘東京大学, 理学部, 教授 (70011616) 樋口敬二中部大学, 国際関係学部, 教授 (50022512) 角皆靜男北海道大学, 水産学部, 教授 (00001587) 大島康行早稲田大学, 人間科学部, 教授 (40063250) 吉野正敏愛知大学, 文学部, 教授 (60015956)
研究期間 (年度)	1992
キーワード	IGBP / GCTE / DIS / START / PAGES
研究概要	IGBP(地球圏ー生物圏国際共同研究計画)は、地球の変化を物理化学と生物過程の両面から研究し、地球システムの動態を総合的に解明する基礎研究である。本計画では、地域研究を全球的に集約することが重要であり、日本はアジアおよび西太平洋域で中枢的役割を果たさなければならない。そのため、本学術研究では、コアプロジェクト会議、地域研究会議、アジア諸国に担当者を派遣し、意見を述べ、情報を集め、日本のIGBP研究の実行計画の作成に資することを目的としている。 1.コアプロジェクト会議出席 (1)GCTE(地球変化と陸域生態系) 1991年11月11日〜15日、オ-ストラリアのキャンベラでの科学執行委員会に東北大学広瀬忠樹教授が出席。同委員会でGCTEの実施最終案が作られた。本案には、日本が中心となる東アジアモンス-ン地域の森林植生に関する研究が含まれている。 (2)START(解析、研究および研修システム) 1991年11月30日〜12月1日、オ-ストラリアのウィ-ンで常任委員会が開かれ、中部大学の樋口敬二教授が出席。地域研究センタ-の設置が討論され、アジア地域研究センタ-設置の重要性が確認された。 (3)DIS(デ-タと情報システム) 1992年3月30日〜4月4日、ドイツのミュンヘンで開催される国際宇宙欧州シンポジウムに、IGBPーDISが主催する地球変化に関するリモ-トセンシングがある。本シンポジウムに帝京大学土屋清教授が参加し、リモ-トセンシング研究の情報収集と日本の貢献について意見交換する。 2.アジア地域会議出席 (1)アジア地域会議 IGBPアジア地域会議が、1991年12月12日から14日にシンガポ-ルで開催され、愛知大学・吉野正敏教授、中部大学・樋口敬二教授、名古屋大学・松本英二教授が出席した。本会議は、ニュ-デリ-会議に続くもので、プロジェクトごとのグル-プ長が決定された。PAGES(古地球変化)は日本の松本英二教授が担当することになった。 (2)東南アジア地域ワ-クショップ出席 1992年1月13日〜17日、タイのチェンマイで開かれ、愛知大学の吉野正敏教授と中部大学の樋口敬二教授が出席。本会議で、アセアン諸国への地域研究センタ-の設置が話し合われた。 3.モンス-ンアジア諸国との共同研究打合せ (1)中国科学院西安黄土研究所 1991年10月25日〜11月1日、名古屋大学松本英二教授は、中国西安の黄土研究所を訪問し、黄土に関する共同研究の可能性について討論した。 (2)台湾中山大学 1991年3月11日〜15日、名古屋大学の半田暢彦教授と松本英二教授は台湾の中山大学海洋科学院を訪問し、西太平洋域における海洋共同研究について討論した。 4.国内会議開催 3回の国内会議を開催し、今後5年間の大学におけるIGBP研究の実行計画について討論した。以上4つの活動を通し、IGBPに対する国際貢献に務めるとともに、大学におけるIGBP研究の実行計画の基礎を確立した。