研究課題/領域番号 |
03044050
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三川 潮 東京大学, 薬学部, 教授 (60012613)
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研究分担者 |
渋谷 雅明 東京大学, 薬学部, 助手 (50170923)
藤井 勲 東京大学, 薬学部, 助手 (70181302)
内藤 哲 東京大学, 遺伝子実験施設, 助手 (20164105)
米田 好文 東京大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (10124215)
BEACHY Roger スクリップス研究所, 教授
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キーワード | カルコン合成酵素 / 植物の形質転換 / 物質生産 / アグロバンテリウム / 酵素反応機構 / オキシドスクワレン閉環境酵素 / cDNAクロ-ニング |
研究概要 |
カルコン合成酵素の植物への導入:クズの培養細胞から得られたカルコン合成酵素をカリフラワ-モザイクヴィルスの35Sプロモ-タ-につなぎ導入ベクタ-pBI121に組込んだ。このキメラ遺伝子をトリペアレンタ-ルメイチングでアグロバクテリウムリゾジェネスに入れ、タバコに感染させた。カルコン合成酵素の遺伝子が組込まれた毛状根を数クロ-ン得たが、除菌に失敗した。形質変換毛状根作成の方法は確立したので、来年度は、感染実験を数回繰り返しもっと多くのクロ-ンを得、得られた毛状根の培養を続け、安定したクロ-ンを得る。その後、フラボノイドの含量を調べる。また、エンドウへの導入も試みる。 カルコン合成酵素の反応機構:本年度、カルコン合成酵素のcDNAを大腸菌で発現させることに成功した。来年度は、その大腸菌での発現の系をオプチマイズし、その後、カイラルマロン酸を用いてマロニ-ルCoAの縮合の立体化学を検討する。 オキシドスクワレン閉環酵素:オリゴDNAプロ-ブとして、cDNAライブラリ-をスクリ-ニングすることは、ハイブリの条件設定など、当初の予想よりはるかに難しいものであった。本年度は、途中からPCR法によるスクリ-ニングも取入れた。来年度は、再び酵素を大量に精製し、抗体を作成し、抗体によるスクリ-ニングを行う予定である。分子生物学の進歩は極めて速く、他に容易にスクリ-ニングできる手法が開発させる可能性があり、分子生物学において最先端の水準にあるスクリプス研究所ビ-チ-教授との共同研究は非常に有意義なものである。
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