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1991 年度 実績報告書

超流動ヘリウム中における放射性氷球粒子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03044093
研究機関大阪大学

研究代表者

高橋 憲明  大阪大学, 教養部, 教授 (10028152)

研究分担者 HASS Michael  ワイツマン科学研究所, 物理学部, 教授
GEISSEL Hans  GSI, 核化学, 研究員
REIF Roland  ドレスデン工科大学, 教授
EGELHOF Pete  GSI, 核物理第2, 研究員
TRAUTMANN Wo  GSI, 核物理第3, 研究員
MUNZENBERG G  GSI, 核化学, 主任研究員
山崎 修一郎  大阪大学, 医療短期大学, 教授 (80029636)
宮武 宇也  大阪大学, 教養部, 助手 (50190799)
板橋 隆久  大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (20112071)
藤田 佳孝  大阪大学, 教養部, 助手 (60093457)
下田 正  大阪大学, 教養部, 助教授 (70135656)
LYNEN ULi  GSI, 核物理第3, 教授
キーワード超流動ヘリウム / 不純物イオン / 氷球粒子 / クラスタ- / 放射性核ビ-ム / GSI / SIS
研究概要

西独ダルムシュタットの重イオン研究所(GSI)において重イオンシンクロトロン(SIS)によって加速された高エネルギ-重イオンビ-ムが核反応によって創り出す放射性核ビ-ムを用いて,超流動ヘリウム中において ^6He, ^8He, ^8Liなどの放射性核をもつ不純物イオンがつくる氷球粒子の振舞いの研究を,本格的に発展させる実験研究の準備を行い,基礎実験を遂行する段階に達した。
超流動ヘリウム中において正イオンは氷球粒子の形をとる。今回ベ-タ線およびアルファ線による個々の氷球粒子の検出法を確立したので,この方法を用いて超流動ヘリウム中の氷球粒子の物理を発展させるのが目的である。氷球粒子と超流動ヘリウム中における素励起との相互作用は,新しいアルファおよびベ-タ線検出法によって以前の電流検出法に比して格段に効果よく研究できると期待される。
当方で基礎実験と実験装置の設計製作を行うかたわら,イオン光学系の設計をGSIと大阪大学において詰めた。また,SISからの高エネルギ-重イオンの破砕反応によって放射性核二次ビ-ムを作る研究と,各種の放射性核ビ-ムのエネルギ-の設定,集束の研究を行った。GSIにおいて最終案となったイオン光学系の製作設置を行い,これらを整合させた実験装置を製作テストし基礎実験を行って,1992年からの本実験に備えている。このため大阪大学から延べ6名がGSIに行き,ドレスデン工科大学とGSI(旅費一部GSI負担)の研究者を大阪大学に招聘した。また,基礎実験に必要な超微細相互作用およびクラスタ-の研究を大阪大学およびイスラエル・ワイツマン科学研究所において共同研究した。
来年度は二次ビ-ムを実験に集束させクライオスタットに導入すべく準備が進んでいる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] N.Takahashi,T.Shimoda,Y.Fujita,H.Miyatake and T.Itahashi: "Detection of Radioactiove Charge Carriers in Liquid Helium" Radioactive Nuclear Beams(Institute of Physics,London). 395-400 (1991)

  • [文献書誌] N.Takahashi: "Snowballs:Micro-Clusters in Liquid Helium as Tools in Nuclear and Condensed-Matter Physics" Lecture Notes in Physics(Springer Verlag,Berlin 1992). 1-6 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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