研究分担者 |
橋本 信夫 北海道大学, 教授 (60082103)
高島 郁夫 北海道大学, 助教授 (30002083)
五十嵐 章 長崎大学, 熱帯医研, 教授 (40029773)
WAQUR Anwar アガハーン医科大学, 教授
上村 清 富山医科薬科大学, 助教授 (00115164)
土井 陸雄 横浜市立大学, 医学部, 教授 (70091585)
石井 慶蔵 エスアールエル, 特別顧問
磯村 思无 愛知県衛生研究所, 所長 (00064832)
吉川 泰弘 予研筑波医学実験用霊長類センター, 所長 (80109975)
山内 一也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30072888)
近藤 喜代太郎 北海道大学, 医学部, 教授 (80018366)
AKBANI Yasme アバシシャヒード病院, 医長
AKRAM D.S. ダウ医科大学, 教授
AHMED Akhtar ダウ医科大学, 教授
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研究概要 |
I.発表:(1)昭和63年度から平成2年度までの活動を257頁,27章の英文報告書にまとめ文部省に提出すると共に300部を現地共同研究者と本共同研究に関心を持つ人に配布すべく発送した。(2)昭和57年度以来の共同研究の成果をアジア太洋州神経学会にシンポジウム演題として発表し、(3)2編の論文を国際専門紙に投稿した。II.現地活動実績:(1)SSPE23新症例を集め、麻疹抗体価測定を実施中である。(2)過去8年間に集めた96例を分析,遅く麻疹に罹患したSSPE患児が比較的早く(短かい潜伏期で)SSPEを発病することを認めた。(3)人口当り,麻疹罹患者当りのSSP発生率を日本,米国と比較し前者は日本,米国より著しく高いが後者は日本よりは著しく高いが米国はカラチと同等またはややカラチより高いことを認めた。(4)SSPEのcase control studyは平成4年春に60症例に達する見込み。(5)SSPE4例,非SSPE者7名を新たに採血しHLA分析を施行。(6)SSPEに対するinosiplexの効果が従来の欧米やわが国のおける報告よりもカラチの16例ではより顕著なことを認めた。(7)麻疹罹患児14名の未梢血リンパ球からの麻疹ウイルス分離を試みた。(8)カラチの2地区でそれぞれ60家族249名,70家族288名の一般小児の麻疹歴,ワクチン接種歴を調査し、ワクチン接種率は60〜70%,ホクチン接種者の34〜53%に麻疹罹患歴があることを見出した。(9)カラチのオランギ町でネッタイイエカ15疋,サブピクタスハマダラカ5疋,ハレジ湖岸でコガタイエカ約43,000疋を12月にウイルス分離用に採取した。(10)急性脳炎患者髄液40検体に中に西ナイルウイルス抗体陽性、日本脳炎ウイルス抗体陰性3検体を見出した。RTーPCR法ではフラビウイルス遺伝子は陰性、ウイルス分離は陰性であった。(11)カラチにおける脳炎サ-ベイランスシステムの開発に着手した。
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