研究課題
平成3年度は、日米の研究室の研究協力の下に、以下の研究と交流をおこなった。花の器官発生および形態形成過程や、根の成長・屈性の過程に異常を示す突然変異体を分離して遺伝解析をおこなった。特に、花の器官発生異常突然遺伝子9個と根の屈性異常突然変異遺伝子6個について、詳しい遺伝子解析をおこない、うち4個の遺伝子座をマップした。また、シロイヌナズナ芽生えの胚軸組織にアグロバクテリアを感染させ、遺伝子導入をおこなう方法について、従来おこなわれていた手法に比べて、効率がよく、実験期間も短い手法を開発し、この方法を用いて、多数のトランスジェニック・シロイヌナズナを作製した。この中から、突然変異体を分離している。以下の日程で研究室を訪問して情報の交換をおこなった。(1)平成3年10月8ー9日に志村令郎教授、岡田清孝助教授、白石英秋助手がGoodman教授の研究室を訪問した。(2)平成3年10月17日にIhnwan Hwang博士が基生研・志村研究室を訪問した。(3)平成3年12月1ー4日にBrian Hauge博士が基生研・志村研究室を訪問し、基生研で開催したシロイヌナズナ研究のワ-クショップにおいて講演をおこなった。これらの相互訪問と情報交換によって、上記の突然変異遺伝子座位近傍のRFLP断片やYACライブラリ-に関する研究を進展することができた。
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