研究分担者 |
斉藤 泰弘 京都大学, 文学部, 助教授 (70115848)
SANDRO Brioc シエナ大学, 芸術学部, 教授
中川 久定 京都大学, 文学部, 教授 (20023559)
西村 和雄 京都大学, 経済研究所, 教授 (60145654)
岩倉 とも忠 京都大学, 文学部, 教授 (50093191)
FLAVIO Caspr シエナ大学, 経済学部, 教授
今井 晴雄 京都大学, 経済研究所, 教授 (10144396)
曽我 直弘 京都大学, 工学部, 教授 (80026179)
中西 浩一郎 京都大学, 工学部, 教授 (80025890)
赤坂 一之 京都大学, 理学部, 助教授 (50025368)
MARIO Casola シエナ大学, 化学科, 研究員
ROLANDO Barb シエナ大学, 化学科, 教授
砂本 順三 京都大学, 工学部, 教授 (80037811)
LUISI Berlin シエナ大学, 学長
西島 安則 京都大学, 名誉教授 (60025848)
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研究概要 |
日本とイタリアの両国が関心をもつ分野での学術交流の促進のため,京都大学とシエナ大学では大学間協同研究プログラムが設定されている。そのプログラムにおいては,自然科学,社会科学,人文科学の各分野が協同して,先端領域の動的展開の結果としての人間生活の質的向上をもたらすような自然と人間の共生について調査研究を行うことが定められている。このような調査研究の成果を,1991年6月7日から6月13日まで,イタリア国シエナ大学において開催された第一回シエナ/京都シンポジウムにおいて発表討論した。自然科学部門では,「自然と人間生活」のタイトルのもと,化学,生物学,医学の分野に広がる学際的研究の成果を,日本側6件とイタリア側8件の研究報告として発表した。また,社会科学部門においては,「EC統合とその日伊関係に対する影響」のタイトルのもと,近く予定されているEC統合に伴い,変貌する欧州諸国の実情と日本との関係について調査,分析した結果を,日本側4件とイタリア側6件の研究報告として発表した。さらに,人文科学部門においては,「文学・芸術・生活における自然と人為」のタイトルのもと,文学と芸術の人生との関り合いを日伊両国の実例について比較検討し,それぞれの文化の本質を追求した結果を,日本側4件とイタリア側7件の研究報告として発表した。このシンポジウムの開催により,中世ルネッサンスの精神的・文化的遺産をベ-スにした,イタリアの科学と芸術と,欧米とは異質な文化を基盤とした日本の科学と芸術の交流,いわゆるクロスカルチャ-の端緒を築くことができた。
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