研究課題
研究の二年次である本年は、相互理解教育プログラム開発の具体的事例として、日韓両国の食文化を取り上げ、以下のようにしてその教材化を試みた。(1)7月上旬、島根大学教育学部附属小学校と釜山教育大学附属国民学校の児童に対して「食文化に関するアンケート調査」を実施した。(2)9月下旬、釜山教育大学において本プロジェクトの研究分担者が集まり、本研究の進め方を討議すると共に以下の協議と調査を実施した・「食文化に関するアンケート調査」の結果検討・前年度に実施した「相手国理解調査」の結果検討・日韓相互理解教育のカリキュラム構成の方針協議・釜山市内における食文化関連のVTR取材その結果、韓国側に日本語処理が可能なコンピュータ機器がなくまた、VTR編集機材もなかったため、研究の進行に困難が生じたそこで、当初の計画を変更し、12月中旬に韓国側研究者を招へいし、次の研究協議を行った。・日韓相互理解教育のカリキュラム構成の方針協議・VTR教材作成の基本的スタンスの確定・日本側で試験的に作成したVTR教材に基づく実験授業の参観を行い、VTR教材作成へ向けての協議を実施・松江市内にてVTR教材で使用する映像資料の収集以上の結果については、3月末に中間報告書を作成刊行した。