研究課題/領域番号 |
03152136
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
小川 一誠 癌研究会, 癌化学療法センター・臨床部, 部長 (70124245)
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研究分担者 |
向山 雄人 癌研究会, 癌化学療法センター・臨床部, 医長 (10229924)
井上 雄弘 癌研究会, 癌化学療法センター・臨床部, 副部長 (80142032)
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キーワード | 再発進行乳癌治療 / GーCSF / dose intensity / 自家造血幹細胞移植 / 超大量化学療法 / P糖蛋白遺伝子(MDR1) / 耐性克服薬剤 / ヒト型抗cーerb Bー2遺伝子産物モノクロ-ナル抗体 |
研究概要 |
再発進行乳癌の治療成績の向上を目的にGーCSF、自家造血幹細胞移植を用いた治療を行なった。GーGSFで抗癌剤の投与量を上げ、同時に治療間隔を短縮しaverage relative dose intensityを2.3倍に高めることにより奏効率(CR+PR)は80%と従来の治療の58%に比べ有意に高い効果を示した。さらに自家造血幹細胞移植(自家骨髄移植、末梢血幹細胞移植)を併用した超大量化学療法を導入することにより通常の治療では15%前後のCR率が78%に達し長期の生存が期待される。乳癌におけるP糖蛋白遺伝子(MDR1)の発現をRTーPCR法で解析した。MDR1の発現率は前治療のないサンプルに比べanthracycline系、vinca alkaloid系抗癌剤に耐性化した症例で有意に高くP糖蛋白の多剤耐性への関与が示唆された。現在、P糖蛋白に作用する耐性克服薬剤の臨床研究を開始した。予後不良乳癌に発現するcーerbBー2遺伝子産物に対し高い検出感度を示すヒト型モノクロ-ナル抗体の治療実験が進行中である。
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