研究課題/領域番号 |
03152137
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
伊藤 彬 (財)癌研究会, 癌研究所・物理部, 部長 (70012771)
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研究分担者 |
間島 寧興 東京都老人医療センター, 核医学放射線科, 医員 (30181639)
関口 建次 (財)癌研究会, 附属病院・放射線治療科, 医長
山下 孝 (財)癌研究会, 附属病院・放射線治療科, 部長 (70110939)
都丸 禎三 (財)癌研究会, 癌研究所・物理部, 研究員 (30085641)
内田 勲 (財)癌研究会, 癌研究所・物理部, 研究員 (80090380)
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キーワード | ^<31>PーMRS / spectroscopic imaging / cancer therapy / quatification of metabolites / spectroscopic data analysis / absolute signal intensity / linear prediction method / magnitude method |
研究概要 |
1スペクトロスコピックデ-タの定量的解析 前年度はMRSにより非侵襲的に腫瘍の各種リン化合物を定量するための基礎デ-タをファントム実験により取得した。その際信号処理には再現性の良いマグニチュ-ド法を採用したが、臨床レベルのノイズの多い、位相の乱れたスペクトルデ-タから客観的で信頼できる定量結果を得ることは難しいことが判明した。そこで、S/N比の小さい臨床デ-タについて操作者に依存せずに客観的で再現性のある解析法を確立するため、線形予測法を使用してその有用性を検討した。線形予測法は測定デ-タと未知量の関係を線形逆問題として捉らえ、測定したFIDデ-タから各種スペクトルパラメ-タの最適推定値を求める手法である。本法の適用に際して、あらかじめ入力する3つのパラメ-タと最終的に得られる各種スペクトルパラメ-タとの相関関係を検討し、入力パラメ-タの実用レベルでの至適値を決定した。この結果を踏まえて主として昨年度のファントム実験で収集したスペクトロスコピックデ-タを使用して線形予測法で解析を行い以下の結論を得た。(1)本法は操作者によらずに客観的で再現性のあるノイズフリ-のスペクトルが得られ、ノイズの多い、位相の乱れた臨床デ-タのスペクトルの定量的解析に有効である。(2)各種リン化合物の定量性については、マグニチュ-ド法より数段優れているが、絶対量の精度については、なお不十分である。 2治療効果に関する臨床的有用性の評価 ^<31>P MRSによる治療効果に関する臨床的有用性を評価する試みとして5症例の悪性腫瘍について検討した。治療前後でMRイメ-ジでは明らかな変化を認めない場合でも、スペクトル上では明らかなパタ-ン変化が認められ、各ピ-ク面積の減少を示した。特に、初期治療時にピ-ク比の変化は大きくなるが、絶対定量には多くの困難さが認められた。
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