研究課題/領域番号 |
03201107
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
長谷中 利昭 東北大学, 理学部, 助手 (50202429)
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研究分担者 |
伴 雅雄 山形大学, 理学部, 助手 (50208724)
岡本 健二 大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (50109873)
小山 真人 静岡大学, 教育学部, 講師 (70183811)
藤巻 宏和 東北大学, 理学部, 助教授 (90133933)
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キーワード | KーAr年代 / 噴火周期 / デ-タベ-ス / 天城火山 / 東伊豆単成火山群 / 青麻ー恐火山列 / 妙高火山 / ミチョアカン=グアナフアト火山地域 |
研究概要 |
火山の噴火位置、噴火間隔が何にコントロ-ルされているかを明らかにする目的で基礎デ-タを収集した。平成3年度に行った研究実績は以下の通りである。 火山の活動年代を明らかにする目的で天城、青麻、陸奥ひうち岳、恐山、七時雨の各火山のKーAr年代を測定した。東伊豆では過去30万年間に天城火山、遠笠山、小型単成火山群の順で活動をし、年代とともに火山活動の規模、噴火形態が変化していることが明らかになった。青麻ー恐火山列を含め東北日本の火山の噴火年代を検討した結果、現在見られる第四紀火山の帯状配列の成立時期が百万年前であることが判明した。 東伊豆の最も新しい活動である単成火山群についてはテフロクロノロジ-及びテフラの間に挟まれるレスの厚さに基づくレスクロノメトリ-の手法で年代測定を行った。その結果、11の同時噴火割れ目上に並ぶ火山列が見つかり、平均噴火周期は過去15万年間で3850年、過去3万年間で1580年と従来の見積よりも長いことが判明した。 メキシコ中央部のミチョアカン=グアナフアト火山地域では1300個の単成火山群について、体積のフラクタル次元を求め、フライ・プロットによる分布の方向性を検討した。メキシコの単成火山群で求めた平均噴火期は過去3万年間で400年と短かった。 妙高火山では噴火年代がわかっている新しい火砕流2つについて、堆積物の粒度分析、化学分析を行い、火砕流の対比をした。 収集した火山噴火パタ-ンのデ-タの解析に向けて、離れた場所間での通信やデ-タベ-ス共有が可能なUNIXを用いたデ-タベ-ス構築に取り組んだ。
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