研究課題/領域番号 |
03201218
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩佐 義朗 京都大学, 工学部, 教授 (50025821)
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研究分担者 |
細田 尚 京都大学, 工学部, 助手 (10165558)
綾 史郎 京都大学, 工学部, 講師 (00026361)
井上 和也 京都大学, 工学部, 助教授 (50026126)
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キーワード | 氾濫解析 / 開水路流れ / 管路流れ / 非定常流 / 数値解析 |
研究概要 |
都市域の氾濫災害は、主に河川氾濫水の浸入と雨水の溢水に起因する。都市域は、地下街や地下鉄道網など地下空間の開発が進み、さらに、雨水排除のための地下河川網および複雑な下水道網が建設されているため、氾濫の動態を解析し有効な災害対策を検討するには、地上の雨水・河川氾濫水の挙動を考えるだけでなく、地下空間における挙動も考慮する必要がある。本研究は、主として従来の地上の氾濫解析モデルに対をなす、地下空間における解析モデルの開発に関する基礎的研究を行ったものである。 地下空間では、氾濫水・雨水の流れの水深が空間の天端で制限されるため、開水路状態と管路状態が共存した複雑な流れの発生が予想される。本研究では、とくに開水路・管路流れ共存状態を再現するための数値解析モデルの開発に重点をおいて研究を進めた。まず、これまでに本研究組織で開発された平面2次元氾濫解析モデルを、平面的拡がりをもつ地下空間内の流れに適用できるように拡張し、開水路・管路流れ境界面の発生および伝播過程を再現可能にした。すなわち、管路流れの領域に適用される平面2次元場の基礎式および圧力を求めるための収束計算を伴う解析法を考案するとともに、境界面で成立する関係式を導き境界面の伝播を追跡する方法を開発した。さらに、このモデルを氾濫水の浸入にともなって生じる急激な空気の流れと空気圧の変化を再現できるように改良し、本研究で行った実験結果および従来の研究結果を用いて検証した。 今後、得られた成果を実際の地下空間や下水道網内の流れに適用し、モデルの実用性を検討していく予定である。
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