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1991 年度 実績報告書

研究活動より生じる廃棄物の再利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03202125
研究機関京都大学

研究代表者

東村 敏延  京都大学, 環境保全センター, 教授 (20025860)

研究分担者 来田村 實信  京都大学, 環境保全センター, 助手 (80144400)
丁子 哲治  金沢大学, 工学部, 助手 (80092790)
伊永 隆史  岡山大学, 工学部, 助手 (30124788)
玉浦 裕  東京工業大学, 理学部, 助教授 (00108185)
中村 以正  筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (60015633)
キーワード廃液 / 廃試薬 / 洗浄排水 / 廃溶剤 / 再利用 / 小規模処理システム / 大学 / 重金属
研究概要

本研究は,環境保全,省資源,省エネルギ-の面を考慮し,大学等の活動から排出される無機及び有機廃液,廃試薬,洗浄排水などについて,再利用を目的とした最適処理システム設計を検討したものである。
1.実験系洗浄排水の処理システムとその処理水の再利用の研究では,理工学系排水は無機系成分が多く,浮遊物及び有機物は少ないので,再利用のためには,砂ろ過,凝集沈殿,活性炭・キレ-ト樹脂吸着,減菌処理の各単位操作からなるシステムが最適であることがわかった。
2.廃液処理スラッジの再利用に関する実験的検討では,スラッジ表面にマグネタイトをコ-ティングすれば,重金属の溶出は抑制されスラッジは安定し,二酸化炭素分解剤として利用可能なことがわかった。
3.クエン酸共存下における生成フェライトスラッジの改質の研究では,クエン酸共存下の廃液から生成したフェライトスラッジを2段階の繰り返し反応処理することにより,密度及び飽和磁化の上昇が確認され工業的利用可能である良質のスラッジが生成することがわかった。
4.有機塩素系廃溶剤の蒸留再生に関する実験的検討では,有機塩素系廃溶剤と塩素系以外の溶剤との共沸蒸留法による再資源化を試みた。その結果,沸点が目的溶剤のそれより低い場合,有機塩素系溶剤を分離回収することは可能であることがわかった。
5.薬品の磁性化による回収・再利用システムに関する基礎的研究では,粒径の小さい磁性化した二酸化マンガンの過酸化水素分解能は,磁性化していないものより大きく,繰り返し使用も可能であり,触媒としての利用が可能であることが明らかとなった。
6.廃試薬の処理と再利用に関する社会システムの検討では,3つの社会システムの検討の結果,金属精錬企業での金属回収が可能であるため地域集配による集中資源化システムが最適であることがわかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 阿部 寛: "マグネタイトコ-ティング法による有害固形物安定化処理" 環境科学会1991年会講演要旨集. 48 (1991)

  • [文献書誌] 伊永 隆史: "先端技術産業における廃棄物問題と再資源化の視点" 産業と環境. 20. 62-81 (1991)

  • [文献書誌] 平井 英二: "機能性磁性体による廃液処理に関する基礎的研究" 化学工学会第24回秋季年会講演要旨集第1分冊. 78 (1991)

  • [文献書誌] 来田村 實信: "クエン酸共存下における生成フェライトスラッジの改質" 環境保全(京都大学環境保全センタ-). 6. 45-53 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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