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1991 年度 実績報告書

人工電磁環境の生体作用に対する定量的解析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 03202202
研究機関北海道大学

研究代表者

清水 孝一  北海道大学, 工学部, 助教授 (30125322)

研究分担者 山下 政司  北海道工業大学, 工学部, 助教授 (40210421)
加藤 正道  北海道大学, 医学部, 教授 (70000940)
山本 克之  北海道大学, 工学部, 教授 (10088867)
キーワード電界 / 生体影響 / 曝露量 / 定量的評価 / ストレス反応 / 無侵襲計測 / 無拘束計測 / テレメトリ
研究概要

人工電磁環境の生体作用を定量的に解析することをめざし、空間イオンの存在を考慮にいれた電界の生体曝露量を解析する方法、ならびに電磁界の生体作用を定量的に評価するストレスモニタリング法の開発を行った。
1.境界要素法に基づき、生体のように複雑な形状にも適用可能なイオン流場の解析法を考案した。実測結果との比較により、本解析法の精度と有用性を確認した。
2.この手法を用い、人体が種々の姿勢をとった場合に、体表各部に流入するイオン電流密度(その点における曝露電界値に比例)を求めた。その結果、人体に曝露される電界強度は一定ではなく、生体影響評価や安全基準設定にあたっては、対象の姿勢や実験動物との体形の違いを考慮する必要があることがわかった。また、靴などにより人体が地面から絶緑された場合、電界集中の様子が変化することや、その場合の安全性に関し、実用上重要な知見が得られた。
3.上記研究と平行して、実験動物におけるストレス反応を無侵襲・無拘束計測するテレメトリシステムを開発した。本システムは、情報の収集および伝送に光を用いることから、高電磁界の中でも使用が可能である。
4.このシステムを用いて、家兎における種々のストレス反応の計測を行い、その有効性を確認した。また、家兎を用いた実験を繰り返し、高電界の曝露によりストレス反応が誘発される可能性を見いだした。
今後さらに研究を進め、実験動物に曝露される電界強度とストレス反応の関係、ならびに動物実験の結果を人体の場合に外挿する際のスケ-リングファクタを追求していく予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Koichi Shimizu: "Fundamentals For biotelemetry ーEngineeringー" Biotelemetry. 11. 179-184 (1991)

  • [文献書誌] Masaji yamashita: "Noninvasive stress monitoring by optical telemetry" Biotelemetry. 11. 66-69 (1991)

  • [文献書誌] Seiji Matsuda: "Multiplexing technigues for the optical telemetry using indirect light transmission" Biotelemetry. 11. 54-57 (1991)

  • [文献書誌] 山下 政司: "境界要素法によるイオン流の生体ばく露量の評価" 電子情報通信学会論文誌. J74ーA. 119-126 (1991)

  • [文献書誌] 小塚 洋司: 電磁界の生体効果と計測技術,

  • [文献書誌] 菊地 眞: 光と生体,

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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