研究課題/領域番号 |
03208113
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研究機関 | フエリス女学院大学 |
研究代表者 |
佐藤 亮一 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (00000406)
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研究分担者 |
沢木 幹栄 信州大学, 人文学部, 助教授 (20110116)
菅野 謙 大正大学, 文学部, 教授 (80186171)
秋永 一枝 早稲田大学, 文学部, 教授 (20063381)
大島 一郎 神田外語大学, 言語教育研究所, 教授 (80083228)
馬瀬 良雄 信州大学, 人文学部, 教授 (70020518)
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キーワード | 音声 / アクセント / 韻律 / 東京語 / 放送音声 / 標準語教育 / 年齢差 / 音響分析 |
研究概要 |
※活躍層調査……昨年度に続いて、動詞・形容詞の活用形、教育基本語、都区内で年代差の認められる語を中心に、都区内、及び、多摩地区において高年層の収録を行った。 ※検証調査……都区内の下町地域(台東区浅草を中心とする地域)で、都区内で年齢差の認められる語を中心とする約200語、および、全国共通項目の一部(以上、昨年度の五日市町調査とほぼ同一の項目)について、中学生30名、中年層28名、高年層30名、計88名の調査・収録を完了した。 ※分布調査……約300項目の調査票を作成し、都内の250地点(各地点高年層・若年層各1名)の調査を最終目標に調査を実施中である。そのほか、本年度は、八丈島方言の共通語アクセント化に関する予備調査を行った。 ※伝統的東京語話者の調査……昨年度に引続き、両親ともに都区内で生育し、本人も東京旧市内で生育した70歳以上の話者を選び、アクセント変化の起こりやすい語彙を中心に、良質の録音を採り、記号化した。また、若年層・中年層の多量語彙のアクセントを収録し、言葉の馴染み度との関連についての追加調査を行い、その結果を入力した。 ※放送音声の地域言語に与える影響の調査……(1)長野市小田切・桜枝町における1978・1979年調査に関して、同一個人のアクセントの追跡調査(小田切35名・桜枝町40名)を実施した。(2)山村八坂小・中学校において首都圏からの山村留学生の地元生へのアクセント・音声の影響を調査した。(3)長野県須坂高校生(3年生45名)を対象にアクセントの標準語教育を行い、その効果を考察した。(4)長野市大豆島小学校児童(6年生31名)を対象ガ行鼻音の調査を行った、調査項目は名詞を中心とする63項目。 ※コンピュ-タへの入力・分析……上記のデ-タの一部をコンピュ-タ処理可能な形に加工した。 ※放送音声の調査……これまでの結果をもとに、調査方法を再検討し、新たな調査項目を加え、大阪樟蔭女子大学生106人を対象とする調査を行った。またこれまでに得たデ-タを分析し、『自然なイントネ-ション』と題するVTRを制作した。 8.全国共通項目の収録……都区内山の手地区・同下町地区(以上、秋永一枝担当)、西多摩郡五日市町(今井紀子・上田美穂担当)のほか、アナウンサ-4名(合田敏行・木原秋好担当)について収録を行った。
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