セラミックス高温超伝導体の応用を考えるには金属の基体と複合化したテ-プ状の資料をいかに作製するかが問題となっている。本研究では我々が開発しているBi‐Sr‐Ca‐Oの超急冷膜と基板上の酸化銅との反応により基板上に超伝導厚膜をその場合成する手法を検討した。その結果以下の成果が得られた。 1)銅基板を用いて820〜860℃に加熱すれば15分程度の短時間でc軸配向した2212相が得られる。 2)銅パイプを用いると2212相が得られにくく過剰なCuOが生成する。 3)銀パイプ内に銅をメッキして生成するCuOの量を制限すると2201相がでやすい。 4)銀基板上に銅をメッキした場合にはc軸配向した2212膜が得られる。 5)一方向凝固、圧延など行えばさらにa軸配向を起こさせる可能性がある。
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