研究課題/領域番号 |
03228107
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
郡司 篤晃 東京大学, 医学部(医), 教授 (40075297)
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研究分担者 |
古川 俊之 国立大阪病院, 院長 (20101082)
岩坪 秀一 大学入試センター, 研究開発部, 教授 (20141997)
合田 周平 電気通信大学, 電子情報学科, 教授 (70013159)
藤正 巌 東京大学, 先端研, 教授 (30010028)
大井 玄 東京大学, 医学部, 教授 (70114410)
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キーワード | 高度技術社会 / 生命力方程式 / 社会安定指標 / 競争社会モデル / 医療技術評価 / エコテクノロジ- / 平均寿命モデル / OOL(Quality of Life) Activity of Daily Life |
研究概要 |
高度科学技術化による変化を、現代人間社会が内包する問題から分析した。(1)人間行動の生物学的モデル化:集団・社会形成における問題を比較行動論的に検討した。(a)高度技術社会と生活の質・生きがいに主観的度合いを用いると高齢者、慢性疾患、終未期患者などで維持可能である(大井 玄)。(b)競争社会モデルにおける要因の交互作用項や非線型を遂次導入し、公正な競争状態やカタストロフ的破綻を予測できた(岩坪秀一)。(2)科学技術と人間・自然環境問題:人間活動や技術が自己矛盾を解決できるかの疑問に応えて、科学史観から対策提案に関する系統的な調査と予測を行った。(a)共生技術の展開から第3次産業革命は情報・エネルギ-の関連においてエコテクノロジ-を基本とすべきことを提言した(合田 周平)、(b)TAの技法を用いて、高度先端技術による医療費高騰、高齢人口の受益者増加を前提に社会・経済・技術の評価手段を提案した(藤正 巌)、(c)社会指標の国際分析により、重回帰分析、主成分分析で平均寿命+富+情報により平均寿命を高精度で推定した。先進国群ではライフスタイル分析が重要である(古川俊之)、(d)ライフスタイルの再評価を行い、低水準のライフスタイルの集団で染色体変異量が有意に増加するのを発見した(森本兼曩)、(e)病院をモデルとして長寿社会における機能的寿命延長の達成に社会インフラのインテリジェント化を提言した(武田裕)、(f)年齢階級別死亡率曲線のワイブル分析に統一モデル作成と実証を試み、生命力を関数V_0(t^<1ーm>ーh・t)を組み込んだワイブル関数の汎用性を確かめた(古川俊之)。(3)総括と展望として日本の科学研究の偏りと科学的探究の根源である人間の本質の研究の重要性を強調した。高度技術社会においてヒトの生態学的寿命が生物学的寿命に近づくと生活の質に影響する恐れがあるが、有病率を考慮した健康寿命は平均寿命の延長と平行しており保健医療政策と矛盾しない。
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