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1991 年度 実績報告書

理論計算によるオリゴ糖の立体配座解析とそれに基づく作世機構の解明及び合成法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 03236213
研究機関東京工業大学

研究代表者

高橋 孝志  東京工業大学, 工学部, 助教授 (80110724)

研究分担者 山田 晴夫  東京工業大学, 工学部, 助手 (10175664)
キーワードオリゴサッカリン / 植物防御機構 / NCSクロモフォア / リモ-トグリコシル化 / 立体配座解析 / 溶媒和モデル
研究概要

本研究では植物防御機構で重要視されているHexa‐β‐glucopyranosyl‐D‐glucitol(1)活性発現の動的機構および特異な抗腫瘍活性から注目を集めているNCSクロモフォア(2)のアミノ糖の役割を分子レベルで解明することを目的としている。
本年度は、分岐糖合の新手法としてリモ-トグリコシル化について検討した。スペ-サ-でつながった2種類の3糖3、4を合成し、閉環反応を行ったところ閉環生成物5を得ることができた。3、4の立体配座解析の結果から、6に示すように4位の水酸基とアノマ-位の距離が3で3.59A,4で6.06Aであったことから4位の水酸基で閉環していると予測された。現在閉環位置を確認中である。また、水溶液中でのオリゴ糖の安定配座を得るためにGB/SA溶媒和モデルを用いた配座解析を行い7の構造を得た。NMRより得られたNOEデ-タ、C‐Hロングレンジカップリングの値と7の構造の比較を行った。糖鎖導入に必要なトランスジオ-ル構造を有するNCSクロモフォアモデルの合成ル-ト開発を行い、テトラオ-ル8の合成を達成した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Takashi Takahashi: "Synthesis and Transannular Cyclization of Neo‐carzinostatin‐Chromophore and Experamicin‐Calichemicin Analogues" Journal of Organic Chemistry. 56. 3465-3467 (1991)

  • [文献書誌] Takashi Takahashi: "Synthetic Approach to Identification of Periplaneta Sex Pheromones" Tetrahedron Letters. 33. 369-372 (1992)

  • [文献書誌] Takashi Takahashi: "Synthesis and Structural Determination of Periplanone A Based on Molecular Mechanics Calculation" Natural Product Letters.

  • [文献書誌] Takashi Takahashi: "Macroring Contracting Methodology 6.Transnnular Diels‐Alder Reaction of the 14‐Memberred (E,E,E)‐Trienone"

  • [文献書誌] Takashi Takahashi: "Enolate Reactions on Macrocyclic Ring Systems Total Synthesis of (+/-)ーSarcophytol A"

  • [文献書誌] Takashi takahaski: "Dianion Methodology for the Construction of Medium‐ and Large‐Membered Ring Systems: Its Application to the Synthesis of Muscone."

  • [文献書誌] Takashi Takahashi: "Studies in Natural Products Chemistry,Stereoselective Synthesis(part E)" Elsevier, (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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