研究課題/領域番号 |
03256104
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
柳田 充弘 京都大学, 理学部, 教授 (80025428)
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研究分担者 |
城石 俊彦 国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究部, 助手 (90171058)
島田 和典 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (40037354)
榊 佳之 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10112327)
池田 穰衛 東海大学, 医学部, 教授
大木 操 埼玉県立がんセンター研究所, 血清ウイルス部, 部長 (00158792)
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キーワード | ゲノム / 人工染色体 / 染色体地図 / ハンチントン舞踏病 / トランスジェニックマウス / インタ-ロイキン / ミニサテライト / 動原体 |
研究概要 |
最新の分子生物学的方法を駆使することにより、高等生物染色体の人為的改変を試み、その生ずる結果を解析することにより、染色体操作の可能性を深める。人工染色体を作成し、1個の完全な機能をもつ染色体として存在するための必要にして十分な条件は何かを追及する。また、染色体ゲノムDNA編成およびそのダイナミックな変化を解析し、その生物的意義を分子レベルで理解することを目標にする。 これまでの主な研究成果を以下に掲げる。 (1)分裂酵母において、三本の染色体の全セントロメアDNA配列の編成を決定し、種々の人工染色体を組織的に作成することにより、セントロメアが三つの異なった構造/機能ドメインより成立することを決定した。一対の逆向き反復配列が完全な対称性を有し存在することが動原体機能に必須なことを発見した。 (2)トランスジェニックマウスにおいて、家族性アミロイドニュ-ロパチー(FAP)、Hーras、進行性筋委縮症の病因遺伝子を染色体上で操作し、関連、対応する症状を示すマウスの作成に成功した。 (3)ヒト21番および酵母第6染色体の物理地図、全複製起点の決定が、著しく進展した。 (4)マウスヌ-ド遺伝子、ヒトハンティントン病遺伝子単離のための研究がかなり進展した。 (5)ニワトリ性染色体の高度湾曲反復配列と高親和結合するタンパク質を同定し、これが核内マトリックス構造に存在することを発見した。
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